@IDX:28700
@OFF:0xe7
@SPK:
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:28701
@OFF:0x119
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:28702
@OFF:0x147
@SPK:
@JPN:　……。
@ENG:

@IDX:28703
@OFF:0x1e1
@SPK:
@JPN:　良好な睡眠は、精神を活性化させる。
@ENG:

@IDX:28704
@OFF:0x213
@SPK:
@JPN:　そんなことを実感させるような、心地良い目覚めを　迎えた。
@ENG:

@IDX:28705
@OFF:0x25b
@SPK:
@JPN:　真魚の連絡ミスという余録はあったが、仕事の中止　が安眠に繋がったのは疑いようもない。
@ENG:

@IDX:28706
@OFF:0x2df
@SPK:
@JPN:　目覚めてすぐのぼんやりした頭に、昨夜の出来事が　蘇ってくる。
@ENG:

@IDX:28707
@OFF:0x32b
@SPK:
@JPN:　副院長に続き、真魚とまで……。
@ENG:

@IDX:28708
@OFF:0x359
@SPK:
@JPN:　どうしてあんなことになったのか……。
@ENG:

@IDX:28709
@OFF:0x38d
@SPK:
@JPN:　今考えても、不思議でならない。
@ENG:

@IDX:28710
@OFF:0x3cb
@SPK:
@JPN:　だが一夜明けてみると、昨夜の後悔にも似た感情が　それほど悩むことではないように思えている。
@ENG:

@IDX:28711
@OFF:0x435
@SPK:
@JPN:　場の雰囲気に流されただけ……真魚もそれに応じて　くれたのだから、むしろ喜ぶべきことではないか。　
@ENG:

@IDX:28712
@OFF:0x4b3
@SPK:
@JPN:　この仕事を始めてから、女性運が上向いて来た気が　する。
@ENG:

@IDX:28713
@OFF:0x4f9
@SPK:
@JPN:　このまま行けば、近いうちに童貞とサヨナラできる　かもしれない。
@ENG:

@IDX:28714
@OFF:0x547
@SPK:
@JPN:　最初の相手は、真魚か副院長か、それとも……。
@ENG:

@IDX:28715
@OFF:0x583
@SPK:
@JPN:　そんなことを考えると、自然と頬が緩んでしまう。　
@ENG:

@IDX:28716
@OFF:0x5e1
@SPK:
@JPN:　目が覚めるなり、真っ先に包帯に意識がゆく。
@ENG:

@IDX:28717
@OFF:0x61b
@SPK:
@JPN:　……ほどけてはいないか？
@ENG:

@IDX:28718
@OFF:0x643
@SPK:
@JPN:　だが見たところ、杞憂のようだ。
@ENG:

@IDX:28719
@OFF:0x671
@SPK:
@JPN:　昨夜巻いてもらったまま、真っ白な包帯はきれいに　手を覆っている。
@ENG:

@IDX:28720
@OFF:0x6c1
@SPK:
@JPN:　その感触は、どこかこそばゆいような感じがして、　口元に我知らず笑みが浮かぶ。
@ENG:

@IDX:28721
@OFF:0x72b
@SPK:
@JPN:　布団から抜け出すと、手早く服を着替える。
@ENG:

@IDX:28722
@OFF:0x763
@SPK:
@JPN:　時間はまだ充分すぎるほどあるから急いで支度する　必要もないのだが、できれば今朝はきちんと食事を　しておきたい。
@ENG:

@IDX:28723
@OFF:0x7e1
@SPK:
@JPN:　珍しくも、空腹を感じている。
@ENG:

@IDX:28724
@OFF:0x80d
@SPK:
@JPN:　こうして食欲がある時に食事を摂っておかないと、　身体がもたなくなってしまう。
@ENG:

@IDX:28725
@OFF:0x87b
@SPK:
@JPN:　ものの数分で準備を終え、バッグを肩に担ぐ。
@ENG:

@IDX:28726
@OFF:0x8b5
@SPK:
@JPN:　時計を見て食堂が開いている時間だと確認すると、　腹の虫に促されつつ部屋をあとにした……。
@ENG:

@IDX:28727
@OFF:0x9f4
@SPK:
@JPN:　７時５５分……あと５分で、約束の時間。
@ENG:

@IDX:28728
@OFF:0xa2a
@SPK:
@JPN:　すでに着替えも済ませ、壁に寄りかかっている。
@ENG:

@IDX:28729
@OFF:0xa74
@SPK:
@JPN:　……食事をして美味しいと感じたのは、いつ以来の　ことだろうか。
@ENG:

@IDX:28730
@OFF:0xac2
@SPK:
@JPN:　死体に慣れたとは思わないが、それでもこうやって　健康的に朝ご飯を食べられるということは、本当に　ありがたいものだと実感する。
@ENG:

@IDX:28731
@OFF:0xb4e
@SPK:
@JPN:　……とくに和食党の僕には、ご飯に味噌汁、そして　納豆という絶妙なラインナップは……。
@ENG:

@IDX:28732
@OFF:0xbc2
@SPK:
@JPN:　……やめた。
@ENG:

@IDX:28733
@OFF:0xbde
@SPK:
@JPN:　さっきの食事のことを反芻するなんて……。
@ENG:

@IDX:28734
@OFF:0xc16
@SPK:
@JPN:　…………僕は牛か？
@ENG:

@IDX:28735
@OFF:0xc38
@SPK:
@JPN:　こんなところを誰かに見られたら笑われてしまう。　
@ENG:

@IDX:28737
@OFF:0xccf
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……御堂です。よろしいですか？
@ENG:

@IDX:28740
@OFF:0xd25
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、どうぞ。
@ENG:

@IDX:28742
@OFF:0xe08
@SPK:［悠紀］
@JPN:　失礼します。朝のミーティングに参りました。
@ENG:

@IDX:28745
@OFF:0xe6a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ご苦労様です。
@ENG:

@IDX:28747
@OFF:0xf33
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あら？　今朝は顔色がよろしいですね？
@ENG:

@IDX:28750
@OFF:0xf8f
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　そうですか？
@ENG:

@IDX:28752
@OFF:0xfe6
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ。血色がいいと言うか……。
@ENG:

@IDX:28755
@OFF:0x1047
@SPK:[\protag]
@JPN:　顔色がいいのは、多分朝食を摂ったからですよ。昨日は一日が長かったですから、お腹が空いて……。
@ENG:

@IDX:28757
@OFF:0x10e8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですか……でも、朝食が摂れて良かったですね？　今までは食べられなかったのでしょう？
@ENG:

@IDX:28760
@OFF:0x1176
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、ほとんど……。
@ENG:

@IDX:28762
@OFF:0x11cf
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……話は変わりますけど、手の怪我の具合、いかがですか？
@ENG:

@IDX:28765
@OFF:0x123d
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、一応、自分で絆創膏を……ほら、貼りましたから、そのうち治りますよ。
@ENG:

@IDX:28767
@OFF:0x12ca
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですか……でも、もし痛みが酷くなったら、すぐに言ってくださいね。
@ENG:

@IDX:28770
@OFF:0x1346
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんな大袈裟なものでもないですよ。かさぶたももうできてますし……。
@ENG:

@IDX:28772
@OFF:0x1443
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あんまり甘く見ない方がよろしいですよ。破傷風菌とか、恐ろしい菌はいっぱいあるんですから。
@ENG:

@IDX:28775
@OFF:0x14d3
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんな脅かさないでください。僕、臆病なんですから……。
@ENG:

@IDX:28777
@OFF:0x15c4
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あら？　脅かしているつもりはないんですけど。
@ENG:

@IDX:28780
@OFF:0x1628
@SPK:[\protag]
@JPN:　勘弁してくださいよ……。
@ENG:

@IDX:28782
@OFF:0x16fb
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ。でもホントに気をつけてくださいね。
@ENG:

@IDX:28785
@OFF:0x175d
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かりました……気をつけます。
@ENG:

@IDX:28788
@OFF:0x17c3
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですね……御堂さんのおかげです。
@ENG:

@IDX:28790
@OFF:0x18a2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え？　私の？
@ENG:

@IDX:28793
@OFF:0x18e6
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうです……昨夜、傷の手当てをしてくれたじゃないですか。おかげで気持ちよく眠れました。
@ENG:

@IDX:28795
@OFF:0x19f7
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そんな……あんなことくらいで大袈裟ですよ。
@ENG:

@IDX:28798
@OFF:0x1a59
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、ありがとうございました。
@ENG:

@IDX:28800
@OFF:0x1b32
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そこまで仰るのでしたら……どういたしまして。あ……でも、その包帯、汚れたら新しいのに取り替えますから、いつでも仰ってくださいね。
@ENG:

@IDX:28803
@OFF:0x1bea
@SPK:[\protag]
@JPN:　大丈夫です、汚しませんから。
@ENG:

@IDX:28805
@OFF:0x1c4b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あら？　じゃあ、仕事のあとのシャワーはどうするんですか？
@ENG:

@IDX:28808
@OFF:0x1cbb
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ……さすがにそこまでは考えてませんでした。
@ENG:

@IDX:28810
@OFF:0x1da2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ、いいんですよ。包帯なんて汚れてこそのものなんですから。
@ENG:

@IDX:28813
@OFF:0x1e18
@SPK:[\protag]
@JPN:　……極力、濡らさないようにシャワーを浴びることにします。
@ENG:

@IDX:28815
@OFF:0x1f0b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それじゃ、かえって不衛生ですよ。
@ENG:

@IDX:28818
@OFF:0x1f63
@SPK:[\protag]
@JPN:　それもそうですね。どうしようかな……。
@ENG:

@IDX:28820
@OFF:0x2048
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ、すみません！　お話ししてる場合じゃないですね。早速、今日の仕事の説明をします。
@ENG:

@IDX:28823
@OFF:0x20d2
@SPK:[\protag]
@JPN:　お願いします。
@ENG:

@IDX:28825
@OFF:0x219b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　本日洗っていただくのは、女性になります。数は１体、傷等の報告はありません。
@ENG:

@IDX:28828
@OFF:0x221d
@SPK:[\protag]
@JPN:　報告なし……昨日は、報告なしで目が……。
@ENG:

@IDX:28830
@OFF:0x2300
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……？　昨日がどうかしましたか？
@ENG:

@IDX:28833
@OFF:0x2358
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、いえ……分かりました。早速作業に移ります。
@ENG:

@IDX:28835
@OFF:0x2441
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ、お願いします。では、また仕事の後で……。
@ENG:

@IDX:28836
@OFF:0x24bf
@SPK:
@JPN:　御堂さんには報告しなかったが、昨日は目が開いて　いたのに、事前に何の連絡もなかった。
@ENG:

@IDX:28837
@OFF:0x2523
@SPK:
@JPN:　今日もまた、何かあるのではないか……。
@ENG:

@IDX:28838
@OFF:0x2559
@SPK:
@JPN:　そんな嫌な予感が、頭から離れない。
@ENG:

@IDX:28839
@OFF:0x258b
@SPK:
@JPN:　僕の考えすぎならばいいのだが……。
@ENG:

@IDX:28840
@OFF:0x2690
@SPK:
@JPN:　今日は、ちゃんと目は閉じている。
@ENG:

@IDX:28841
@OFF:0x26c0
@SPK:
@JPN:　引き上げた死体の顔を確認してから、ため息と共に　肩の力を抜いた。
@ENG:

@IDX:28842
@OFF:0x271e
@SPK:
@JPN:　実際にこうして目にするまでは、幾ばくかの不安が　拭い切れなかった。
@ENG:

@IDX:28843
@OFF:0x2770
@SPK:
@JPN:　だがこの死体は目も閉じており、どこかに傷がある　ようにも見えない。
@ENG:

@IDX:28844
@OFF:0x27c2
@SPK:
@JPN:　軽く苦笑をして再度死体を確認すると、手順に従い　死体を洗い始めた。
@ENG:

@IDX:28845
@OFF:0x28cd
@SPK:
@JPN:　……前面は、何の問題もなく洗うことができた。
@ENG:

@IDX:28846
@OFF:0x2909
@SPK:
@JPN:　作業に対する慣れもある。
@ENG:

@IDX:28847
@OFF:0x2931
@SPK:
@JPN:　問題さえなければ、そんなに時間はかからない。
@ENG:

@IDX:28848
@OFF:0x296d
@SPK:
@JPN:　顔を洗う時に昨日のことが脳裏をよぎったが、それ　でも何とか洗っていく。
@ENG:

@IDX:28849
@OFF:0x29d1
@SPK:
@JPN:　こうして洗っていても、死体そのものに対する嫌悪　感はあまり感じられない。
@ENG:

@IDX:28850
@OFF:0x2a29
@SPK:
@JPN:　……死体にまで慣れてきたのか？
@ENG:

@IDX:28851
@OFF:0x2a57
@SPK:
@JPN:　それは、これからも仕事を続けていく上では嬉しい　ことだろう。
@ENG:

@IDX:28852
@OFF:0x2aa3
@SPK:
@JPN:　だが同時に、どこかが他人と違ってしまったような　やるせなさを感じてしまう。
@ENG:

@IDX:28853
@OFF:0x2b0b
@SPK:
@JPN:　……小柄な女性。
@ENG:

@IDX:28854
@OFF:0x2b2b
@SPK:
@JPN:　おそらく、僕よりも年下。
@ENG:

@IDX:28855
@OFF:0x2b53
@SPK:
@JPN:　少女と言っても差し支えない年頃の死体が、足下に　横たわってる。
@ENG:

@IDX:28856
@OFF:0x2ba1
@SPK:
@JPN:　あとはこいつをひっくり返して、残る背中を洗えば　終わりだ。
@ENG:

@IDX:28857
@OFF:0x2cdc
@SPK:
@JPN:　　　　　　　　　　　！？
@ENG:

@IDX:28858
@OFF:0x2d14
@SPK:
@JPN:　僕は自分の目にしたものが信じられなかった。
@ENG:

@IDX:28859
@OFF:0x2d4e
@SPK:
@JPN:　何かの見間違いじゃないのか？
@ENG:

@IDX:28860
@OFF:0x2d7a
@SPK:
@JPN:　僕の気のせいじゃないのか？
@ENG:

@IDX:28861
@OFF:0x2da4
@SPK:
@JPN:　頭の中で必死に否定しようとする。
@ENG:

@IDX:28862
@OFF:0x2dd4
@SPK:
@JPN:　だが僕の目の前には、ソレが実際に存在していた。　
@ENG:

@IDX:28863
@OFF:0x2e28
@SPK:
@JPN:　死体の背中は、肩甲骨から腰にかけての広い範囲が　赤黒く焼け焦げていた。
@ENG:

@IDX:28864
@OFF:0x2e7e
@SPK:
@JPN:　火傷なんて、生やさしい状態ではない。
@ENG:

@IDX:28865
@OFF:0x2eb2
@SPK:
@JPN:　所々炭化した皮膚が剥がれて、下の肉が剥き出しに　なっている。
@ENG:

@IDX:28866
@OFF:0x2efe
@SPK:
@JPN:　生きている人間がこれほどの火傷を負えば、即座に　ショック死するのは疑いようもない。
@ENG:

@IDX:28867
@OFF:0x2f60
@SPK:
@JPN:　……それほどの広さと深さだ。
@ENG:

@IDX:28868
@OFF:0x2f9c
@SPK:
@JPN:　正直、これが生きているうちについたのか、死んで　からついたのかすら分からない。
@ENG:

@IDX:28869
@OFF:0x2ffa
@SPK:
@JPN:　僕には、込み上げる嘔吐感を堪えることしかできな　かった。
@ENG:

@IDX:28870
@OFF:0x3052
@SPK:
@JPN:　なぜ……なぜこんなものがここに……。
@ENG:

@IDX:28871
@OFF:0x3086
@SPK:
@JPN:　ここに来るのは、自然死全般ではなかったのか？
@ENG:

@IDX:28872
@OFF:0x30c2
@SPK:
@JPN:　こんな火傷を負っていて、自然死だったとでも言う　つもりだろうか？
@ENG:

@IDX:28873
@OFF:0x3124
@SPK:
@JPN:　しかも、傷の連絡すらなく……。
@ENG:

@IDX:28874
@OFF:0x3152
@SPK:
@JPN:　何のためのミーティングだ？
@ENG:

@IDX:28875
@OFF:0x317c
@SPK:
@JPN:　……御堂さんは知らなかったのか？
@ENG:

@IDX:28876
@OFF:0x31bc
@SPK:
@JPN:　第一、これをどうやって洗えと？
@ENG:

@IDX:28877
@OFF:0x31ea
@SPK:
@JPN:　これだけ完全に炭になっていたら、ブラシで擦れば　剥がれ落ちてしまう。
@ENG:

@IDX:28878
@OFF:0x323e
@SPK:
@JPN:　炭化した皮膚を全て落とせとでも言うのか？
@ENG:

@IDX:28879
@OFF:0x3286
@SPK:
@JPN:　……できない……。
@ENG:

@IDX:28880
@OFF:0x32a8
@SPK:
@JPN:　僕にはできない……。
@ENG:

@IDX:28881
@OFF:0x32cc
@SPK:
@JPN:　皮膚がなくなり、その結果見えるもの……。
@ENG:

@IDX:28882
@OFF:0x3304
@SPK:
@JPN:　そんな光景をただ想像するだけで、激しい嘔吐感が　込み上げてくる。
@ENG:

@IDX:28883
@OFF:0x3364
@SPK:
@JPN:　こんな……こんな死体……洗えるわけがない。
@ENG:

@IDX:28884
@OFF:0x339e
@SPK:
@JPN:　どうすればいい？
@ENG:

@IDX:28885
@OFF:0x33be
@SPK:
@JPN:　どうすれば……。
@ENG:

@IDX:28886
@OFF:0x33de
@SPK:
@JPN:　一体僕はどうすればいいんだ！！
@ENG:

@IDX:28887
@OFF:0x3420
@SPK:
@JPN:鏑木さんを頼る
@ENG:

@IDX:28888
@OFF:0x3435
@SPK:
@JPN:自分でどうにかする
@ENG:

@IDX:28889
@OFF:0x3496
@SPK:
@JPN:　他に方法はない……。
@ENG:

@IDX:28890
@OFF:0x34ba
@SPK:
@JPN:　御堂さんには相談できず、普通に洗うのも無理。
@ENG:

@IDX:28891
@OFF:0x34f6
@SPK:
@JPN:　……ならば、鏑木さんに来てもらうしかない。
@ENG:

@IDX:28892
@OFF:0x353e
@SPK:
@JPN:　数多くの死体を見てきた彼でも、こんなのを自然死　だとは言わないだろう。
@ENG:

@IDX:28893
@OFF:0x3594
@SPK:
@JPN:　それに火傷とは言え傷を広げるのは、これまで彼が　言ってきたことと矛盾する。
@ENG:

@IDX:28894
@OFF:0x35ee
@SPK:
@JPN:　傷つけてはいけない……それは、最初から言われて　きたことだ。
@ENG:

@IDX:28895
@OFF:0x364c
@SPK:
@JPN:　僕は暴れ出しそうになる胃袋を押さえつけながら、　インターフォンを手に取った。
@ENG:

@IDX:28897
@OFF:0x3820
@SPK:［鏑木］
@JPN:　トラブルってのは、一体何だ？
@ENG:

@IDX:28900
@OFF:0x3874
@SPK:[\protag]
@JPN:　その前に、あれを見てください。
@ENG:

@IDX:28902
@OFF:0x38d7
@SPK:［鏑木］
@JPN:　あれってのは死体のことか？　死体がどうかしたのか？
@ENG:

@IDX:28905
@OFF:0x3941
@SPK:[\protag]
@JPN:　背中に火傷があるのが分かりますか？　あれって、どう見ても傷ですよね？
@ENG:

@IDX:28907
@OFF:0x39ca
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ちょっと待ってろ……。
@ENG:

@IDX:28909
@OFF:0x3a4f
@SPK:［鏑木］
@JPN:　……うわ、こりゃ酷いな……。
@ENG:

@IDX:28912
@OFF:0x3aa3
@SPK:[\protag]
@JPN:　ですよね。それを洗うのは、ちょっと無理だと思うんですけど……。
@ENG:

@IDX:28914
@OFF:0x3ba8
@SPK:［鏑木］
@JPN:　あそこまでのは、さすがに俺も見たことないな……。
@ENG:

@IDX:28917
@OFF:0x3c10
@SPK:[\protag]
@JPN:　あれは、洗えませんよね？
@ENG:

@IDX:28919
@OFF:0x3ce7
@SPK:［鏑木］
@JPN:　う～ん、どうなんだろうな。ここに来てるってことは使えるって判断されたのかもしれないしな。
@ENG:

@IDX:28922
@OFF:0x3d77
@SPK:[\protag]
@JPN:　つ、使えるって……そんな……。
@ENG:

@IDX:28924
@OFF:0x3dda
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ちょっと待ってろ、一応上に確認してやる。
@ENG:

@IDX:28927
@OFF:0x3e3a
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。お願いします。
@ENG:

@IDX:28928
@OFF:0x3e92
@SPK:
@JPN:　鏑木さんはインターフォンで、上の人たちと何やら　話している。
@ENG:

@IDX:28929
@OFF:0x3ede
@SPK:
@JPN:　どう考えても、あの死体は解剖実習には適してない　ように思える。
@ENG:

@IDX:28930
@OFF:0x3f2c
@SPK:
@JPN:　きっと何かの手違いでここに運び込まれてしまった　のだろう。
@ENG:

@IDX:28931
@OFF:0x3f76
@SPK:
@JPN:　準備する職員は気づかなかったのだろうか？
@ENG:

@IDX:28934
@OFF:0x4054
@SPK:[\protag]
@JPN:　やっぱり何かの間違いですよね。
@ENG:

@IDX:28936
@OFF:0x40b7
@SPK:［鏑木］
@JPN:　あー、その、なんだ……。
@ENG:

@IDX:28939
@OFF:0x4107
@SPK:[\protag]
@JPN:　準備する職員は気づかなかったんでしょうかね？　あんなに大きな火傷があるのに。
@ENG:

@IDX:28941
@OFF:0x4198
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ちょっと待て、俺の話を聞け。
@ENG:

@IDX:28944
@OFF:0x41ec
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:28946
@OFF:0x423b
@SPK:［鏑木］
@JPN:　残念なお知らせだ……あれは、間違いやミスでここに運び込まれたんじゃない。きちんとした手順を踏んでここに来たんだ。
@ENG:

@IDX:28949
@OFF:0x42eb
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、そ、そんな……だって、あんな……。
@ENG:

@IDX:28951
@OFF:0x4356
@SPK:［鏑木］
@JPN:　お前の言いたいことも分かる。だが、俺たちは難しいことを考えない方がいい。目の前の仕事を淡々とこなす。その方が精神的にずっと楽だぞ。
@ENG:

@IDX:28954
@OFF:0x4410
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でも……。
@ENG:

@IDX:28956
@OFF:0x4463
@SPK:［鏑木］
@JPN:　それにこれは仕事なんだ、お遊びじゃない。言われたことを言われた通りにこなすしかないんだ。何も言われてないんだろ？　だったら、いつも通りに洗うしかない。
@ENG:

@IDX:28959
@OFF:0x4531
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんな！　いつも通りって……それに、あんな酷い火傷をブラシで擦ったりなんかしたら、皮膚が剥がれちゃいますよ！？
@ENG:

@IDX:28961
@OFF:0x45e8
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ、そのことなら問題ない。炭化した皮膚はゴミ扱いで、遠慮なく落としてくれて構わんそうだ。
@ENG:

@IDX:28962
@OFF:0x46c7
@SPK:
@JPN:　目の前が、一瞬真っ暗になる。
@ENG:

@IDX:28963
@OFF:0x46f3
@SPK:
@JPN:　彼の言葉が、にわかに信じられない。
@ENG:

@IDX:28964
@OFF:0x4725
@SPK:
@JPN:　……あの死体のどこをどう見たら、問題ないなどと　言えるのか？
@ENG:

@IDX:28966
@OFF:0x486e
@SPK:［鏑木］
@JPN:　おい、どうした？　話はもう終わりか？
@ENG:

@IDX:28969
@OFF:0x48ca
@SPK:[\protag]
@JPN:　……あれは、傷じゃないんですか？
@ENG:

@IDX:28971
@OFF:0x492f
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ん？　何を言い出すかと思えば……間違いなく傷だぞ？
@ENG:

@IDX:28974
@OFF:0x4999
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、広げちゃいけないんでしょ！？　火傷について事前に連絡もないし……一体どうなってるんですか！？
@ENG:

@IDX:28976
@OFF:0x4a42
@SPK:［鏑木］
@JPN:　いや、どうなってるって言われてもな……連絡事項について俺は何も知らんから……。
@ENG:

@IDX:28979
@OFF:0x4ac8
@SPK:[\protag]
@JPN:　大体、最初に言ったじゃないですか……ここに来るのは自然死全般だって……あんな、あんな酷い火傷を負っていて、それでも自然死なんですか……？
@ENG:

@IDX:28981
@OFF:0x4b95
@SPK:［鏑木］
@JPN:　お、おい……何も泣くことはないだろう？
@ENG:

@IDX:28984
@OFF:0x4bf3
@SPK:[\protag]
@JPN:　……す、すみません。つい感情的になってしまって……。
@ENG:

@IDX:28986
@OFF:0x4c6c
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ま、まあ、お前が戸惑うのも分からないでもない……でもな、これも仕事なんだ。やってもらわないとこっちも困るんだよ……分かってくれないか？
@ENG:

@IDX:28989
@OFF:0x4d2a
@SPK:[\protag]
@JPN:　……分かりました。でも、やりすぎとか言わないでくださいよ……どの程度落とせばいいのか分かりませんから……。
@ENG:

@IDX:28991
@OFF:0x4dd9
@SPK:［鏑木］
@JPN:　あ、ああ、言わない。じゃあ、よろしく頼むよ。
@ENG:

@IDX:28992
@OFF:0x4e55
@SPK:
@JPN:　そう言って、鏑木さんは逃げるように部屋から出て　行った。
@ENG:

@IDX:28993
@OFF:0x4e9d
@SPK:
@JPN:　自分でも驚いていたではないか。
@ENG:

@IDX:28994
@OFF:0x4ecb
@SPK:
@JPN:　そんな酷い死体を、僕に洗わせると言うのか？
@ENG:

@IDX:28995
@OFF:0x4f05
@SPK:
@JPN:　この僕に……あの死体を洗えと言うのか？
@ENG:

@IDX:28996
@OFF:0x4f4b
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:28997
@OFF:0x4f65
@SPK:
@JPN:　いくら悲嘆にくれたところで、状況が変わらないの　は僕も分かっている。
@ENG:

@IDX:28998
@OFF:0x4fb9
@SPK:
@JPN:　もしかしたら洗わないですむかもしれないなんて、　少しでも期待した僕がバカだった。
@ENG:

@IDX:28999
@OFF:0x502b
@SPK:
@JPN:　……諦めるしかないのか。
@ENG:

@IDX:29000
@OFF:0x5053
@SPK:
@JPN:　諦観と無気力……その二つに包まれながら、死体に　近づいていった……。
@ENG:

@IDX:29001
@OFF:0x5135
@SPK:
@JPN:　見れば、気分が悪くなる…それが分かってるから、　視線は死体に触れさせてすらいない。
@ENG:

@IDX:29002
@OFF:0x5197
@SPK:
@JPN:　だが、ただ洗っているだけでも激しい吐き気が込み　上げてくる。
@ENG:

@IDX:29003
@OFF:0x51f1
@SPK:
@JPN:　……理由は手応え。
@ENG:

@IDX:29004
@OFF:0x5213
@SPK:
@JPN:　皮膚があれば滑らかに動くブラシが、時折肉に食い　込んで動きが鈍くなる。
@ENG:

@IDX:29005
@OFF:0x5269
@SPK:
@JPN:　そのたびにブラシの先で何が起こっているのか容易　に想像でき、胃を直に絞られたような吐き気が食道　の辺りに込み上げてくる。
@ENG:

@IDX:29006
@OFF:0x5301
@SPK:
@JPN:　音にしても、いつも聞いているのとは全く違う。
@ENG:

@IDX:29007
@OFF:0x533d
@SPK:
@JPN:　いつもの軽い音に比べて重く濡れた音が、ブラシの　動きについてくる。
@ENG:

@IDX:29008
@OFF:0x538f
@SPK:
@JPN:　ジュク、ジュクとでも言おうか、肉そのものを掻き　混ぜる音が、密閉された部屋に響き渡る。
@ENG:

@IDX:29009
@OFF:0x5407
@SPK:
@JPN:　足に当たる、水よりも重くて固い何か。
@ENG:

@IDX:29010
@OFF:0x543b
@SPK:
@JPN:　ブラシで擦られ剥れた、炭化した皮膚。
@ENG:

@IDX:29011
@OFF:0x546f
@SPK:
@JPN:　……その事実を否定する気力すら、今はもうない。　
@ENG:

@IDX:29012
@OFF:0x54bf
@SPK:
@JPN:　手に伝わる感触、聞き慣れない音、飛び散る皮膚の　破片。
@ENG:

@IDX:29013
@OFF:0x5505
@SPK:
@JPN:　朝食など、摂るべきではなかった。
@ENG:

@IDX:29014
@OFF:0x5535
@SPK:
@JPN:　吐き気が込み上げ、気を抜けば目の前にある死体に　吐瀉物を振り撒きそうになる。
@ENG:

@IDX:29015
@OFF:0x55a1
@SPK:
@JPN:　早く終わらせたい。
@ENG:

@IDX:29016
@OFF:0x55c3
@SPK:
@JPN:　それだけを願いながら、ブラシを動かすことに意識　を集中させる。
@ENG:

@IDX:29017
@OFF:0x5611
@SPK:
@JPN:　できるだけ早く……。
@ENG:

@IDX:29018
@OFF:0x5635
@SPK:
@JPN:　皮膚の欠片が飛び散らなくなるように……。
@ENG:

@IDX:29019
@OFF:0x567d
@SPK:
@JPN:　だが……それはいつになるのだろう？
@ENG:

@IDX:29020
@OFF:0x56af
@SPK:
@JPN:　執拗に残る焦げた皮膚の欠片、ブラシを動かすたび　に聞こえてくる音、そして手応え……。
@ENG:

@IDX:29021
@OFF:0x5713
@SPK:
@JPN:　作業を始めてからどれくらい経ったのか、それすら　分からなくなってきた。
@ENG:

@IDX:29022
@OFF:0x57e9
@SPK:
@JPN:　徐々に感触が変わってくる。
@ENG:

@IDX:29023
@OFF:0x5813
@SPK:
@JPN:　理由は見なくても分かる。
@ENG:

@IDX:29024
@OFF:0x583b
@SPK:
@JPN:　炭の下の肉が露わになってきたから……。
@ENG:

@IDX:29025
@OFF:0x587f
@SPK:
@JPN:　排水溝へと流れていく黒い塊……。
@ENG:

@IDX:29026
@OFF:0x58af
@SPK:
@JPN:　溶け出した脂でテラテラとぬめる床……。
@ENG:

@IDX:29027
@OFF:0x58e5
@SPK:
@JPN:　もはや、何も考えられない……。
@ENG:

@IDX:29028
@OFF:0x5913
@SPK:
@JPN:　何も考えない……。
@ENG:

@IDX:29029
@OFF:0x5935
@SPK:
@JPN:　何も考えたくない……。
@ENG:

@IDX:29030
@OFF:0x595b
@SPK:
@JPN:　何も……。
@ENG:

@IDX:29031
@OFF:0x59f2
@SPK:
@JPN:　全作業が終了すると、もう部屋を出る気力もなく、　ボーッと壁に寄りかかっていた。
@ENG:

@IDX:29032
@OFF:0x5a50
@SPK:
@JPN:　連絡は済ませた……言われた通りやったのだから、　確認作業もすぐに終わるはずだ。
@ENG:

@IDX:29033
@OFF:0x5aae
@SPK:
@JPN:　今はただ、吐き気を堪えながら待つだけ……。
@ENG:

@IDX:29034
@OFF:0x5b4c
@SPK:
@JPN:　その状態は、確認が始まっても変わらない。
@ENG:

@IDX:29035
@OFF:0x5b84
@SPK:
@JPN:　何も考えないまま、ただ呆然と確認作業が終わるの　を待っている。
@ENG:

@IDX:29036
@OFF:0x5bd2
@SPK:
@JPN:　雑だと言われようが、もう構いやしない。
@ENG:

@IDX:29037
@OFF:0x5c08
@SPK:
@JPN:　早く楽にさせて欲しい……その気持ちだけが、頭を　占めていた。
@ENG:

@IDX:29039
@OFF:0x5d09
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ご苦労だった。ちゃんと洗えてるし、問題ない。ただ……な、もう少し力を抜いた方がいいぞ。
@ENG:

@IDX:29042
@OFF:0x5d97
@SPK:[\protag]
@JPN:　……そう……ですか……。
@ENG:

@IDX:29044
@OFF:0x5df4
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ふぅ……まあいい。とにかく、もう行っていいぞ。
@ENG:

@IDX:29045
@OFF:0x5e58
@SPK:
@JPN:　心配してくれたのかもしれない。
@ENG:

@IDX:29046
@OFF:0x5e86
@SPK:
@JPN:　鏑木さんの声に、いつになく優しい響きが含まれて　いるように感じる。
@ENG:

@IDX:29047
@OFF:0x5eea
@SPK:
@JPN:　それでも、返事を返す余裕すらない。
@ENG:

@IDX:29048
@OFF:0x5f1c
@SPK:
@JPN:　ただその言葉が終了の合図なのだと確信しながら、　のそのそと部屋をあとにした……。
@ENG:

@IDX:29049
@OFF:0x6010
@SPK:
@JPN:　落ち着こう。
@ENG:

@IDX:29050
@OFF:0x602c
@SPK:
@JPN:　とりあえず落ち着こう。
@ENG:

@IDX:29051
@OFF:0x6052
@SPK:
@JPN:　大きく深呼吸をする。
@ENG:

@IDX:29052
@OFF:0x6076
@SPK:
@JPN:　かなりホルマリン臭の強い空気だが、それでも心が　落ち着いてくる。
@ENG:

@IDX:29053
@OFF:0x60e0
@SPK:
@JPN:　よく考えるんだ。
@ENG:

@IDX:29054
@OFF:0x6100
@SPK:
@JPN:　ここに来る死体は献体された死体だ。
@ENG:

@IDX:29055
@OFF:0x6132
@SPK:
@JPN:　つまり、この死体とて例外ではないはずだ。
@ENG:

@IDX:29056
@OFF:0x6178
@SPK:
@JPN:　それに、こんな大きな火傷に僕しか気づかないわけ　がない。
@ENG:

@IDX:29057
@OFF:0x61c0
@SPK:
@JPN:　もし、予定外の傷なら準備する時に誰かが気づいて　いるはずだ。
@ENG:

@IDX:29058
@OFF:0x620c
@SPK:
@JPN:　だからこれは洗っていい死体。
@ENG:

@IDX:29059
@OFF:0x6238
@SPK:
@JPN:　そう納得する。
@ENG:

@IDX:29060
@OFF:0x6264
@SPK:
@JPN:　おそらく、何かの手違いで、御堂さんに火傷の連絡　が行かなかったのだろう。
@ENG:

@IDX:29061
@OFF:0x62bc
@SPK:
@JPN:　そんな手違い許されるものでもないが、今ここで、　どうこう言っても仕方がない。
@ENG:

@IDX:29062
@OFF:0x6318
@SPK:
@JPN:　僕が今考えなければいけないのは、この死体をどう　するかということだ。
@ENG:

@IDX:29063
@OFF:0x637c
@SPK:
@JPN:　どうする？
@ENG:

@IDX:29064
@OFF:0x6396
@SPK:
@JPN:　水洗いだけで誤魔化すか？
@ENG:

@IDX:29065
@OFF:0x63be
@SPK:
@JPN:　いや、ダメだ。
@ENG:

@IDX:29066
@OFF:0x63dc
@SPK:
@JPN:　それじゃあホルマリンが落ちない。
@ENG:

@IDX:29067
@OFF:0x641c
@SPK:
@JPN:　それに勢い良く水をかけただけでも、炭化した皮膚　は剥がれ落ちそうに見える。
@ENG:

@IDX:29068
@OFF:0x6476
@SPK:
@JPN:　ホルマリンから引き上げた時に剥がれなかったのが　不思議なくらいだ。
@ENG:

@IDX:29069
@OFF:0x64dc
@SPK:
@JPN:　……結局、普通に洗うしかないのか。
@ENG:

@IDX:29070
@OFF:0x651c
@SPK:
@JPN:　だが、いいのか？
@ENG:

@IDX:29071
@OFF:0x653c
@SPK:
@JPN:　この火傷が傷に分類されるのは明らかだ。
@ENG:

@IDX:29072
@OFF:0x6572
@SPK:
@JPN:　そして、その上の炭化した皮膚はつまりかさぶたの　ようなものだろう。
@ENG:

@IDX:29073
@OFF:0x65c4
@SPK:
@JPN:　それを、剥がしてしまってもいいのか？
@ENG:

@IDX:29074
@OFF:0x65f8
@SPK:
@JPN:　…………分からない。
@ENG:

@IDX:29075
@OFF:0x661c
@SPK:
@JPN:　こういう時こそ、鏑木さんに聞くべきだろう。
@ENG:

@IDX:29077
@OFF:0x671b
@SPK:［鏑木］
@JPN:　どうした？　トラブルか？
@ENG:

@IDX:29080
@OFF:0x676b
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、トラブルっていうか、ちょっと聞きたいことがあって。
@ENG:

@IDX:29082
@OFF:0x67e8
@SPK:［鏑木］
@JPN:　聞きたいこと？　何だ？
@ENG:

@IDX:29085
@OFF:0x6836
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、死体の背中に大きな火傷があるんですけど、普通に擦っちゃっていいんですか？
@ENG:

@IDX:29087
@OFF:0x68c9
@SPK:［鏑木］
@JPN:　火傷？　ちょっと待ってくれ。
@ENG:

@IDX:29088
@OFF:0x6919
@SPK:
@JPN:　電話のむこうから、鏑木さんが他の職員と話す声が　聞こえる。
@ENG:

@IDX:29089
@OFF:0x6963
@SPK:
@JPN:　しばらくそのまま待つと、再び鏑木さんが電話口に　戻ってきた。
@ENG:

@IDX:29091
@OFF:0x69f8
@SPK:［鏑木］
@JPN:　おう、待たせたな。
@ENG:

@IDX:29094
@OFF:0x6a42
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ。それで、どうなんですか？
@ENG:

@IDX:29096
@OFF:0x6aa5
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ、普通に擦っちまって構わんそうだ。
@ENG:

@IDX:29099
@OFF:0x6b03
@SPK:[\protag]
@JPN:　焦げた皮膚が落ちちゃいますけど、構わないんですね。
@ENG:

@IDX:29101
@OFF:0x6b7a
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ、炭化した皮膚はゴミ扱いだそうだ。全部きれいに落としちまってくれ。
@ENG:

@IDX:29104
@OFF:0x6bf8
@SPK:[\protag]
@JPN:　ゴミ……。
@ENG:

@IDX:29106
@OFF:0x6c47
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ん？　どうかしたか？
@ENG:

@IDX:29109
@OFF:0x6c93
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ、なんでもありません。それじゃあ、作業始めちゃいます。
@ENG:

@IDX:29111
@OFF:0x6d16
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ、頑張ってくれ。
@ENG:

@IDX:29112
@OFF:0x6d6c
@SPK:
@JPN:　炭化した皮膚はゴミ……。
@ENG:

@IDX:29113
@OFF:0x6d94
@SPK:
@JPN:　鏑木さんの言葉が信じられなかった。
@ENG:

@IDX:29114
@OFF:0x6dc6
@SPK:
@JPN:　焦げているとは言え、人の皮膚であることに変わり　はないのに……。
@ENG:

@IDX:29115
@OFF:0x6e26
@SPK:
@JPN:　一瞬そう思って反発したが、よく考えてみるとそう　なのかもしれないと思えてくる。
@ENG:

@IDX:29116
@OFF:0x6e84
@SPK:
@JPN:　ようするに、剥がれたかさぶたや、切った後の髪や　爪と同じ。
@ENG:

@IDX:29117
@OFF:0x6ece
@SPK:
@JPN:　そういうことなのだろう。
@ENG:

@IDX:29118
@OFF:0x6f7c
@SPK:
@JPN:　自分の中でなんとか折り合いをつけて、再び死体と　向き合う。
@ENG:

@IDX:29119
@OFF:0x6fc6
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:29120
@OFF:0x6fe0
@SPK:
@JPN:　だが、やはり直接見ると、かなりキツイ。
@ENG:

@IDX:29121
@OFF:0x7016
@SPK:
@JPN:　これを……洗わなければならないんだ。
@ENG:

@IDX:29122
@OFF:0x705c
@SPK:
@JPN:　……待てよ。
@ENG:

@IDX:29123
@OFF:0x7078
@SPK:
@JPN:　いつも通り背中から洗ったら、皮膚が剥がれた痕を　見ながら脇や尻を洗う羽目になるのか？
@ENG:

@IDX:29124
@OFF:0x715a
@SPK:
@JPN:　半焼けになったピンク色の肉、ジュクジュクと溢れ　出す体液……。
@ENG:

@IDX:29125
@OFF:0x71a8
@SPK:
@JPN:　黒板を爪で引っ掻いた時のような悪寒が、身体の底　から駆け上ってくる。
@ENG:

@IDX:29126
@OFF:0x727c
@SPK:
@JPN:　想像しただけでコレだ。
@ENG:

@IDX:29127
@OFF:0x72a2
@SPK:
@JPN:　実際に目にしたらどうなってしまうのか……。
@ENG:

@IDX:29128
@OFF:0x72dc
@SPK:
@JPN:　まだ、炭化した皮膚がついているほうがマシだ。
@ENG:

@IDX:29129
@OFF:0x7318
@SPK:
@JPN:　今日は先に、細かい部分から洗おう。
@ENG:

@IDX:29130
@OFF:0x73bc
@SPK:
@JPN:　尻の間、脇の下……。
@ENG:

@IDX:29131
@OFF:0x73e0
@SPK:
@JPN:　できるだけ、火傷を視界に入れないようにしながら　擦る。
@ENG:

@IDX:29132
@OFF:0x7426
@SPK:
@JPN:　排水溝に見える黒い塊。
@ENG:

@IDX:29133
@OFF:0x744c
@SPK:
@JPN:　引き上げた時、もしくは裏返した時に剥がれた皮膚　が、水流でクルクル回っている。
@ENG:

@IDX:29134
@OFF:0x753c
@SPK:
@JPN:　再度火傷した背中と向き合う。
@ENG:

@IDX:29135
@OFF:0x7568
@SPK:
@JPN:　もう残るは、この背中だけだ。
@ENG:

@IDX:29136
@OFF:0x75a2
@SPK:
@JPN:　ホースの先を指で潰して強い水流を作る。
@ENG:

@IDX:29137
@OFF:0x75d8
@SPK:
@JPN:　水の力で炭化した皮膚を落とし始める。
@ENG:

@IDX:29138
@OFF:0x760c
@SPK:
@JPN:　剥がれ落ちる黒い塊。
@ENG:

@IDX:29139
@OFF:0x7630
@SPK:
@JPN:　燃え残った皮下脂肪のせいなのか、床に広がる奇怪　な文様。
@ENG:

@IDX:29140
@OFF:0x7678
@SPK:
@JPN:　そのままの状態でしばらく流し続ける。
@ENG:

@IDX:29141
@OFF:0x76be
@SPK:
@JPN:　水の圧力だけでは焦げた皮膚が落ちなくなった時点　で、ホースをブラシに持ち替える。
@ENG:

@IDX:29142
@OFF:0x779e
@SPK:
@JPN:　緩い力で擦り始める。
@ENG:

@IDX:29143
@OFF:0x77ca
@SPK:
@JPN:　ジュリジュリといつもより粘度の高い音が響く。
@ENG:

@IDX:29144
@OFF:0x7806
@SPK:
@JPN:　手に伝わってくる感触も違う。
@ENG:

@IDX:29145
@OFF:0x7832
@SPK:
@JPN:　ブラシの毛が食い込むせいか、やけに抵抗が強い。　
@ENG:

@IDX:29146
@OFF:0x7884
@SPK:
@JPN:　あまり力むと傷がついてしまう。
@ENG:

@IDX:29147
@OFF:0x78b2
@SPK:
@JPN:　普段より慎重に、普段より丁寧に擦っていく。
@ENG:

@IDX:29148
@OFF:0x78ec
@SPK:
@JPN:　徐々に露わになってくる赤いもの……。
@ENG:

@IDX:29149
@OFF:0x7930
@SPK:
@JPN:　うぷっ……。
@ENG:

@IDX:29150
@OFF:0x794c
@SPK:
@JPN:　胃の辺りがキュッと締め上げられたようになり、朝　食べたものが食道を逆流しようとする。
@ENG:

@IDX:29151
@OFF:0x79b0
@SPK:
@JPN:　無理やり押さえ込みながら作業を続ける。
@ENG:

@IDX:29152
@OFF:0x79f6
@SPK:
@JPN:　ヘドロの溜まったプールの底のような感触。
@ENG:

@IDX:29153
@OFF:0x7a2e
@SPK:
@JPN:　普段より湿った耳慣れない音。
@ENG:

@IDX:29154
@OFF:0x7a5a
@SPK:
@JPN:　何度も襲ってくる強烈な吐き気……。
@ENG:

@IDX:29155
@OFF:0x7a8c
@SPK:
@JPN:　それらに耐えながら、必死に作業を進めていく。
@ENG:

@IDX:29157
@OFF:0x7c40
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ふぅ……確認は終わったぞ。
@ENG:

@IDX:29160
@OFF:0x7c92
@SPK:[\protag]
@JPN:　どう……でしたか？
@ENG:

@IDX:29162
@OFF:0x7ce9
@SPK:［鏑木］
@JPN:　まあまあだな。出来映えとしては、可もなく不可もなく……、まあ７０点といったところか。
@ENG:

@IDX:29165
@OFF:0x7d75
@SPK:[\protag]
@JPN:　……そうですか。
@ENG:

@IDX:29167
@OFF:0x7dca
@SPK:［鏑木］
@JPN:　なあ、一つ聞きたいんだが、今日はいつもと洗う順番を変えたか？
@ENG:

@IDX:29170
@OFF:0x7e3e
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　分かりますか？
@ENG:

@IDX:29172
@OFF:0x7e97
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ。ケツの間に焦げた皮膚がついてた。後から洗ってれば気づくはずだからな。
@ENG:

@IDX:29175
@OFF:0x7f19
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうでしたか……。
@ENG:

@IDX:29177
@OFF:0x7f70
@SPK:［鏑木］
@JPN:　まあ、あれくらいなら洗いなおさなくてもいい。水をかければ落ちるからな。
@ENG:

@IDX:29180
@OFF:0x7fee
@SPK:[\protag]
@JPN:　それより、あの……背中の方は……。
@ENG:

@IDX:29182
@OFF:0x8055
@SPK:［鏑木］
@JPN:　背中？　ああ、火傷な。大丈夫だ。ちゃんと洗えてる。
@ENG:

@IDX:29185
@OFF:0x80bf
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか。力加減がよく分からなくって……うぷっ。
@ENG:

@IDX:29187
@OFF:0x8136
@SPK:［鏑木］
@JPN:　お、おい、ここでもどすなよ。
@ENG:

@IDX:29190
@OFF:0x818a
@SPK:[\protag]
@JPN:　す、すみません……思い出したら急に……うっぷ。
@ENG:

@IDX:29192
@OFF:0x81fd
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ここはもういいから、さっさと行け。
@ENG:

@IDX:29195
@OFF:0x8257
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、はい……それじゃあ……。
@ENG:

@IDX:29196
@OFF:0x82b3
@SPK:
@JPN:　僕の意志とは無関係に蠢く胃袋を、全精力を傾けて　押さえつける。
@ENG:

@IDX:29197
@OFF:0x8301
@SPK:
@JPN:　少しでも……一秒でも早く、ここから出ないと。
@ENG:

@IDX:29198
@OFF:0x833d
@SPK:
@JPN:　……今は、それだけしか考えられない。
@ENG:

@IDX:29199
@OFF:0x8371
@SPK:
@JPN:　死体の側に戻った鏑木さんを横目で見ながら、ただ　早く吐きたい一心で部屋を飛び出した……。
@ENG:

@IDX:29200
@OFF:0x84c6
@SPK:
@JPN:　……何とか間に合った。
@ENG:

@IDX:29201
@OFF:0x84ec
@SPK:
@JPN:　洗面台に溜まった汚物を流しながら、密かに安堵の　ため息をつく。
@ENG:

@IDX:29202
@OFF:0x853a
@SPK:
@JPN:　更衣室中に酸っぱいにおいが充満しているが、これ　は仕方がないだろう。
@ENG:

@IDX:29203
@OFF:0x85a6
@SPK:
@JPN:　だが、僕は我慢できても、御堂さんは可哀想だ。
@ENG:

@IDX:29204
@OFF:0x85e2
@SPK:
@JPN:　こんな部屋でミーティングをさせたくない……。
@ENG:

@IDX:29206
@OFF:0x8675
@SPK:［悠紀］
@JPN:　御堂です。入ってもよろしいですか？
@ENG:

@IDX:29209
@OFF:0x86cf
@SPK:[\protag]
@JPN:　ちょ、ちょっと待ってください！　今、こちらから行きます！
@ENG:

@IDX:29211
@OFF:0x874c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え？　あの、それは……。
@ENG:

@IDX:29212
@OFF:0x879a
@SPK:
@JPN:　手早くツナギと長靴を脱いで私服に着替え、廊下に　出ても不審に思われない格好になる。
@ENG:

@IDX:29215
@OFF:0x8949
@SPK:[\protag]
@JPN:　お待たせしました。
@ENG:

@IDX:29217
@OFF:0x8a16
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あら？　きちんと着替えていらしたんですね。てっきり、私、仕事着のままで来られるのかと……。
@ENG:

@IDX:29220
@OFF:0x8aa8
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなことしませんよ。あの格好を誰かに見られたらまずいって前に言われたの覚えてますから。
@ENG:

@IDX:29222
@OFF:0x8b45
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……なぜわざわざ着替えてまで外に？　いつものように更衣室でミーティングすれば……。
@ENG:

@IDX:29225
@OFF:0x8bcf
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、更衣室でもどしちゃって。それで、今臭うから……。
@ENG:

@IDX:29227
@OFF:0x8cc0
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ。そんなこと、気になさらなくても良かったのに……。
@ENG:

@IDX:29230
@OFF:0x8d30
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、あまり嗅いでて気持ちのいいものじゃありませんから。
@ENG:

@IDX:29232
@OFF:0x8dad
@SPK:［悠紀］
@JPN:　フフ、気を遣わせちゃったみたいですね。では、こちらの報告書にサインをお願いします。
@ENG:

@IDX:29235
@OFF:0x8e37
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい。
@ENG:

@IDX:29236
@OFF:0x8e82
@SPK:
@JPN:　鏑木さんに特に確認は取らなかったが、どう考えて　もあれは間違いなく傷だ。
@ENG:

@IDX:29237
@OFF:0x8eda
@SPK:
@JPN:　火傷があったことは伝えた方がいいだろう。
@ENG:

@IDX:29238
@OFF:0x8f32
@SPK:
@JPN:　鏑木さんも認めたように、あの火傷は間違いなく傷　だ。
@ENG:

@IDX:29239
@OFF:0x8f76
@SPK:
@JPN:　昨日とは、状況が違う……。
@ENG:

@IDX:29240
@OFF:0x8fa0
@SPK:
@JPN:　火傷があったことを伝えた方がいいだろう。
@ENG:

@IDX:29243
@OFF:0x9014
@SPK:[\protag]
@JPN:　終わりました……。
@ENG:

@IDX:29245
@OFF:0x90e1
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい。では拝見します……
@ENG:

@IDX:29246
@OFF:0x918d
@SPK:
@JPN:あら？　この火傷というのは……？
@ENG:

@IDX:29249
@OFF:0x91e3
@SPK:[\protag]
@JPN:　痕ではありませんよ。まだ生々しい傷でした。だから一応報告しておいたほうがいいかなって……。
@ENG:

@IDX:29251
@OFF:0x92f8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうでしたか……あの、もしかして更衣室でもどされたのは、それが原因ですか？
@ENG:

@IDX:29254
@OFF:0x937a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。あまりに酷い火傷だったもので……。
@ENG:

@IDX:29256
@OFF:0x9461
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そんな……書類にそのような記載はなかったのですが……。
@ENG:

@IDX:29259
@OFF:0x94cf
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、実際にありましたから。
@ENG:

@IDX:29261
@OFF:0x9530
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……申し訳ありません……ちゃんと確認しておくべきでした。そんなこともできないなんて、担当者失格ですよね……。
@ENG:

@IDX:29264
@OFF:0x95d4
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さんは悪くないですよ。きちんと書類に書かなかった職員が……。
@ENG:

@IDX:29266
@OFF:0x9659
@SPK:［悠紀］
@JPN:　確認を怠ったのは、明らかに私のミスです。だから……本当にごめんなさい。
@ENG:

@IDX:29269
@OFF:0x96d7
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さん……。
@ENG:

@IDX:29271
@OFF:0x97a0
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……それでは私、報告書を届けて来ちゃいますね。
@ENG:

@IDX:29274
@OFF:0x9806
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、ええ……。
@ENG:

@IDX:29276
@OFF:0x9859
@SPK:［悠紀］
@JPN:　では、失礼しました。
@ENG:

@IDX:29277
@OFF:0x98af
@SPK:
@JPN:　御堂さんの寂しげな後ろ姿を見送りながら、そっと　ため息を漏らす。
@ENG:

@IDX:29278
@OFF:0x98ff
@SPK:
@JPN:　彼女に対して、全ての行動が裏目に出ているような　気がする。
@ENG:

@IDX:29279
@OFF:0x9949
@SPK:
@JPN:　下手に気を遣うのが、そもそもの間違いなのか？
@ENG:

@IDX:29280
@OFF:0x9afe
@SPK:
@JPN:　耳鳴りが酷い……。
@ENG:

@IDX:29281
@OFF:0x9b20
@SPK:
@JPN:　昨夜と同じ音が、波打つように聞こえる。
@ENG:

@IDX:29282
@OFF:0x9b56
@SPK:
@JPN:　耳を澄ませても塞いでも、音はお構いなしに響いて　いる。
@ENG:

@IDX:29283
@OFF:0x9baa
@SPK:
@JPN:　まるで、頭蓋の中でシャワーの音がいつまでも反響　し続けているような……そんな感覚すらある。
@ENG:

@IDX:29284
@OFF:0x9c14
@SPK:
@JPN:　……かと言って、水が耳に入ったわけではない。
@ENG:

@IDX:29285
@OFF:0x9c50
@SPK:
@JPN:　体調のせいだろうか？
@ENG:

@IDX:29286
@OFF:0x9c74
@SPK:
@JPN:　まあ、気にしなければ、そのうちやむのだろう。
@ENG:

@IDX:29287
@OFF:0x9cb0
@SPK:
@JPN:　僅かな苛立ちを抑えて着替えを済ませると、更衣室　のドアをくぐった。
@ENG:

@IDX:29288
@OFF:0x9ddf
@SPK:
@JPN:　……ん？
@ENG:

@IDX:29289
@OFF:0x9df7
@SPK:
@JPN:　どこかで見たような光景だな……。
@ENG:

@IDX:29290
@OFF:0x9e27
@SPK:
@JPN:　仕事場のドアにへばりついている人影。
@ENG:

@IDX:29291
@OFF:0x9e5b
@SPK:
@JPN:　しっぽの長い小さな生き物……。
@ENG:

@IDX:29292
@OFF:0x9e89
@SPK:
@JPN:　……真魚だ。
@ENG:

@IDX:29293
@OFF:0x9eb7
@SPK:
@JPN:　その姿を見た途端、昨夜のことが蘇る。
@ENG:

@IDX:29294
@OFF:0x9eeb
@SPK:
@JPN:　根に持っているわけではないが、一言くらいお灸を　すえてやってもいいだろう。
@ENG:

@IDX:29297
@OFF:0x9f81
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚！
@ENG:

@IDX:29299
@OFF:0x9fcc
@SPK:［真魚］
@JPN:　うひゃぁ！？
@ENG:

@IDX:29301
@OFF:0xa0db
@SPK:［真魚］
@JPN:　……何だ、きみかぁ……もう、脅かさないでよ！
@ENG:

@IDX:29304
@OFF:0xa13f
@SPK:[\protag]
@JPN:　『きみかぁ』じゃないだろ！？　お前、僕に謝ることがあるんじゃないのか？
@ENG:

@IDX:29306
@OFF:0xa240
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほえ？　謝ること？　……あったかなぁ……？
@ENG:

@IDX:29309
@OFF:0xa2a2
@SPK:[\protag]
@JPN:　ほぅ？　すっとぼけるつもりか？　なら、思い出させてやるよ……昨日、仕事が中止だって分かったのは何時だ？
@ENG:

@IDX:29311
@OFF:0xa3c7
@SPK:［真魚］
@JPN:　ぎくぅっ！！　…………し、知ってたの？
@ENG:

@IDX:29314
@OFF:0xa425
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。御堂さんが教えてくれたよ……って言うかお前、本気で誤魔化すつもりだったのか？　『ぎくぅ』って……。
@ENG:

@IDX:29316
@OFF:0xa54c
@SPK:［真魚］
@JPN:　そんなことないよぉ！　ちょっと言い忘れてただけで……。
@ENG:

@IDX:29319
@OFF:0xa5ba
@SPK:[\protag]
@JPN:　言い忘れねぇ……？
@ENG:

@IDX:29321
@OFF:0xa68b
@SPK:［真魚］
@JPN:　そ、そうだよ。ほ、ほら、私も忙しいでしょ？　でね、その、つい……。
@ENG:

@IDX:29324
@OFF:0xa705
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:29326
@OFF:0xa754
@SPK:［真魚］
@JPN:　な、何？　ひょっとして……疑ってる？
@ENG:

@IDX:29329
@OFF:0xa7b0
@SPK:[\protag]
@JPN:　……お前、ウソが下手だな？
@ENG:

@IDX:29331
@OFF:0xa889
@SPK:［真魚］
@JPN:　うっ……。
@ENG:

@IDX:29334
@OFF:0xa8cb
@SPK:[\protag]
@JPN:　……で？　もう少しマシなのはあるか？
@ENG:

@IDX:29336
@OFF:0xa9ae
@SPK:［真魚］
@JPN:　あの、その……ごめんね？
@ENG:

@IDX:29339
@OFF:0xa9fe
@SPK:[\protag]
@JPN:　……反省してるか？
@ENG:

@IDX:29341
@OFF:0xaa55
@SPK:［真魚］
@JPN:　う、うん……。
@ENG:

@IDX:29344
@OFF:0xaa9b
@SPK:[\protag]
@JPN:　これからはこんなつまらない隠し事しないって約束できるか？
@ENG:

@IDX:29346
@OFF:0xab18
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……ごめんなさい……。
@ENG:

@IDX:29349
@OFF:0xab6a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふぅ……なら、許してやるよ。……で、今日はどうした？
@ENG:

@IDX:29351
@OFF:0xabe3
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、うん……きみが、ちゃんと洗えたかなぁって……。
@ENG:

@IDX:29352
@OFF:0xac3e
@SPK:
@JPN:　……またか？
@ENG:

@IDX:29353
@OFF:0xac5a
@SPK:
@JPN:　仕事場のドアに、看護婦がへばりついている。
@ENG:

@IDX:29354
@OFF:0xac94
@SPK:
@JPN:　一昨日の朝とまるっきり同じ状況。
@ENG:

@IDX:29355
@OFF:0xacc4
@SPK:
@JPN:　入りたいのなら、せめて、僕が中にいる時に来れば　いいのに……。
@ENG:

@IDX:29356
@OFF:0xad12
@SPK:
@JPN:　もっとも、来ても入れるわけにはいかないが……。　
@ENG:

@IDX:29359
@OFF:0xad8e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……真魚！
@ENG:

@IDX:29361
@OFF:0xaddd
@SPK:［真魚］
@JPN:　うひゃぁ！？
@ENG:

@IDX:29363
@OFF:0xaeec
@SPK:［真魚］
@JPN:　……何だ、きみかぁ……もう、脅かさないでよ！
@ENG:

@IDX:29366
@OFF:0xaf50
@SPK:[\protag]
@JPN:　ゴメンゴメン……でも、また覗きか？　その部屋にはもう誰もいないと思うぞ？
@ENG:

@IDX:29368
@OFF:0xb053
@SPK:［真魚］
@JPN:　の、覗きって……ひ、人聞きの悪いこと言わないでよ！
@ENG:

@IDX:29371
@OFF:0xb0bd
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、何してたんだ？
@ENG:

@IDX:29373
@OFF:0xb192
@SPK:［真魚］
@JPN:　そ、それはその……きみが、ちゃんと洗えたかなぁって……。
@ENG:

@IDX:29376
@OFF:0xb202
@SPK:[\protag]
@JPN:　心配してくれたのか？　ありがとう。
@ENG:

@IDX:29378
@OFF:0xb2df
@SPK:［真魚］
@JPN:　ご、誤解しないでよ？　今日のはちょっとエグいから、それで様子を見に来ただけなんだから！
@ENG:

@IDX:29381
@OFF:0xb378
@SPK:[\protag]
@JPN:　ムキになって否定しなくても、ちゃんと分かってるよ。
@ENG:

@IDX:29383
@OFF:0xb469
@SPK:［真魚］
@JPN:　……分かってないじゃない……。
@ENG:

@IDX:29386
@OFF:0xb4bf
@SPK:[\protag]
@JPN:　あん？　何か言ったか？
@ENG:

@IDX:29388
@OFF:0xb590
@SPK:［真魚］
@JPN:　なんにも言ってないわよ！
@ENG:

@IDX:29391
@OFF:0xb5e0
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふぅ～ん……あれ？　どういうことだ……？
@ENG:

@IDX:29393
@OFF:0xb6c3
@SPK:［真魚］
@JPN:　何、まだ何かあるの？
@ENG:

@IDX:29396
@OFF:0xb70f
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚さ、さっき今日の死体はエグいから……って言ったよな？
@ENG:

@IDX:29398
@OFF:0xb802
@SPK:［真魚］
@JPN:　だ、だから何よ？　さっきも言ったけど、ちょっと様子を見に来ただけなんだからね！
@ENG:

@IDX:29401
@OFF:0xb888
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、それはいいんだけどさ。今日の死体がエグいってなんで知ってるんだ？
@ENG:

@IDX:29404
@OFF:0xb916
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だ、僕はてっきり昨夜の約束通り……。
@ENG:

@IDX:29406
@OFF:0xb9fb
@SPK:［真魚］
@JPN:　約束？
@ENG:

@IDX:29409
@OFF:0xba39
@SPK:[\protag]
@JPN:　ほら、警備員が行った後に言っただろ、また誘ってって……。
@ENG:

@IDX:29411
@OFF:0xbb2c
@SPK:［真魚］
@JPN:　ああ、あのこと。
@ENG:

@IDX:29414
@OFF:0xbb74
@SPK:[\protag]
@JPN:　あのことって、お前なぁ……。
@ENG:

@IDX:29416
@OFF:0xbc4b
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほえ、何で頭なんか抱えてるの？　だって、またエッチしてって言ったことでしょ？
@ENG:

@IDX:29419
@OFF:0xbccf
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、そうだけど……。
@ENG:

@IDX:29421
@OFF:0xbda4
@SPK:［真魚］
@JPN:　ん？　よく分かんないけど、私の何が悪いの？
@ENG:

@IDX:29424
@OFF:0xbe06
@SPK:[\protag]
@JPN:　だって、エッチだぞ？　そんな軽いノリで……。
@ENG:

@IDX:29426
@OFF:0xbef1
@SPK:［真魚］
@JPN:　軽くなんかないよぉ。
@ENG:

@IDX:29429
@OFF:0xbf3d
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか？　ずいぶん気軽に言ってるように感じたんだけどな……。
@ENG:

@IDX:29431
@OFF:0xc034
@SPK:［真魚］
@JPN:　それは、きみだからだよ。
@ENG:

@IDX:29434
@OFF:0xc084
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕だから？
@ENG:

@IDX:29436
@OFF:0xc149
@SPK:［真魚］
@JPN:　そ、きみだから。
@ENG:

@IDX:29439
@OFF:0xc191
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕……だから……ん？
@ENG:

@IDX:29441
@OFF:0xc260
@SPK:［真魚］
@JPN:　何？　どうかした？
@ENG:

@IDX:29444
@OFF:0xc2aa
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっと……おかしいな……？
@ENG:

@IDX:29446
@OFF:0xc383
@SPK:［真魚］
@JPN:　何、まだ何かあるの？
@ENG:

@IDX:29449
@OFF:0xc3cf
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚さ、さっき今日の死体はエグいから……って言ったよな？
@ENG:

@IDX:29451
@OFF:0xc4c2
@SPK:［真魚］
@JPN:　言ったけど……それがどうかした？
@ENG:

@IDX:29454
@OFF:0xc51a
@SPK:[\protag]
@JPN:　今日の死体がエグいって……何で真魚が知ってるんだ？
@ENG:

@IDX:29456
@OFF:0xc60b
@SPK:［真魚］
@JPN:　え？　何でって……
@ENG:

@IDX:29457
@OFF:0xc6b5
@SPK:
@JPN:あっ！
@ENG:

@IDX:29460
@OFF:0xc6f1
@SPK:[\protag]
@JPN:　ようやく気づいたか。で、何で知ってるんだ？
@ENG:

@IDX:29462
@OFF:0xc7da
@SPK:［真魚］
@JPN:　そ、それは……えっと、その……。
@ENG:

@IDX:29465
@OFF:0xc843
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚……今さっき約束したばっかりだろ？　まあ、無理にとは言わないけど……教えてくれないかな？
@ENG:

@IDX:29468
@OFF:0xc8dc
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚……この仕事に関することなら、僕に隠す必要ないだろ？無理にとは言わないけど……教えてくれないかな？
@ENG:

@IDX:29470
@OFF:0xc987
@SPK:［真魚］
@JPN:　わ、私……準備する職員のお手伝いしてるの……。
@ENG:

@IDX:29473
@OFF:0xc9ed
@SPK:[\protag]
@JPN:　準備する職員？　ああ、ここに送る連中のことか。
@ENG:

@IDX:29475
@OFF:0xca60
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。あの人たちの書類の作成とかの手伝い……。
@ENG:

@IDX:29478
@OFF:0xcac6
@SPK:[\protag]
@JPN:　なるほど、書類の作成をね……って、ちょっと待て！　じゃああんなに穴だらけの書類を作ってるのは……。
@ENG:

@IDX:29480
@OFF:0xcb6d
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、私……でも、言われた通りに書いてるだけなんだよ？　私も現物は見てないし……だから穴だらけって言われても……。
@ENG:

@IDX:29483
@OFF:0xcc17
@SPK:[\protag]
@JPN:　現物は見てない？　じゃあ、何で今日の死体がエグいって知ってるんだよ？
@ENG:

@IDX:29485
@OFF:0xcd16
@SPK:［真魚］
@JPN:　……今日のはたまたま。書類を提出した時に、見ちゃったから……。
@ENG:

@IDX:29486
@OFF:0xcd88
@SPK:
@JPN:　文句を言ってやりたいと思っていた連中の仲間が、　こんなに身近にいたとは……。
@ENG:

@IDX:29487
@OFF:0xcde4
@SPK:
@JPN:　しかも、真魚がそうだったなんて……。
@ENG:

@IDX:29488
@OFF:0xce18
@SPK:
@JPN:　あまりに意外すぎて、咄嗟に文句も出てこない。
@ENG:

@IDX:29490
@OFF:0xcf57
@SPK:［真魚］
@JPN:　ゴメンね……副院長先生に口止めされてたから……。
@ENG:

@IDX:29493
@OFF:0xcfbf
@SPK:[\protag]
@JPN:　口止めされてた？　何でまたそんなことを……。
@ENG:

@IDX:29495
@OFF:0xd030
@SPK:［真魚］
@JPN:　分かんないけど……でも、守秘義務とか色々あるからじゃないかな？
@ENG:

@IDX:29498
@OFF:0xd0a6
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか……悪かったな。口止めされてるのに、無理に聞いたりして……。
@ENG:

@IDX:29500
@OFF:0xd1a3
@SPK:［真魚］
@JPN:　ううん、気にしないでいいよ。でも、誰にも言わないでね。
@ENG:

@IDX:29503
@OFF:0xd211
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、もちろん。
@ENG:

@IDX:29505
@OFF:0xd2dc
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふぅ……隠し事がなくなったらスッキリしちゃった。
@ENG:

@IDX:29508
@OFF:0xd344
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか？　そりゃ良かった。
@ENG:

@IDX:29510
@OFF:0xd424
@SPK:［真魚］
@JPN:　スッキリしたところで聞きたいことがあるんだけどさ。
@ENG:

@IDX:29513
@OFF:0xd48e
@SPK:[\protag]
@JPN:　ん？　なんだ？
@ENG:

@IDX:29515
@OFF:0xd4e1
@SPK:［真魚］
@JPN:　その包帯、誰にやってもらったの？
@ENG:

@IDX:29518
@OFF:0xd539
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　あ！　い、いや、これはだな、自分で……。
@ENG:

@IDX:29520
@OFF:0xd622
@SPK:［真魚］
@JPN:　きみがこんなにきれいに巻けるわけないじゃん！　あーっ！！さては先輩にやってもらったんでしょ！？　私が治療してあげるって言ったら断ったくせに！！
@ENG:

@IDX:29523
@OFF:0xd6e8
@SPK:[\protag]
@JPN:　ご、ごめん……。
@ENG:

@IDX:29525
@OFF:0xd7b3
@SPK:［真魚］
@JPN:　ま、先輩に巻いてもらったんなら許してあげるけどさ。先輩、すごーく上手だから。
@ENG:

@IDX:29528
@OFF:0xd837
@SPK:[\protag]
@JPN:　うん。確かに……。
@ENG:

@IDX:29530
@OFF:0xd904
@SPK:［真魚］
@JPN:　……でも、なんでこの包帯濡れてんの？
@ENG:

@IDX:29533
@OFF:0xd960
@SPK:[\protag]
@JPN:　……防ぎきれなかったんだよ。
@ENG:

@IDX:29535
@OFF:0xda37
@SPK:［真魚］
@JPN:　……？　なんじゃそりゃ？
@ENG:

@IDX:29538
@OFF:0xda87
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや……ちょっとな……。
@ENG:

@IDX:29540
@OFF:0xdb5a
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふーん。ま、いいや。
@ENG:

@IDX:29542
@OFF:0xdbb3
@SPK:［真魚］
@JPN:　もう帰るんでしょ？　途中まで一緒に行こ！
@ENG:

@IDX:29545
@OFF:0xdc13
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、そうだな。
@ENG:

@IDX:29546
@OFF:0xdcfe
@SPK:
@JPN:　思ったよりも時間が経っていたらしい。
@ENG:

@IDX:29547
@OFF:0xdd32
@SPK:
@JPN:　ロビーではすでに受付が始まり、外来患者でごった　返していた。
@ENG:

@IDX:29549
@OFF:0xde2d
@SPK:［真魚］
@JPN:　ねえ。そう言えば、ずっと不思議だったんだけど……。
@ENG:

@IDX:29552
@OFF:0xde97
@SPK:[\protag]
@JPN:　あん？　何だよ、急に。
@ENG:

@IDX:29554
@OFF:0xdef2
@SPK:［真魚］
@JPN:　きみって、先輩と仲いいの？　それとも悪いの？
@ENG:

@IDX:29557
@OFF:0xdf56
@SPK:[\protag]
@JPN:　先輩って、御堂さんのことか？
@ENG:

@IDX:29559
@OFF:0xdfb7
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、そう。先輩ね、きみの話題になると、いつも急に無口になっちゃうんだよ。ひょっとして、嫌われてる？
@ENG:

@IDX:29562
@OFF:0xe053
@SPK:[\protag]
@JPN:　『嫌われてる？』って聞かれても……御堂さんとは、ほとんど仕事の話しかしないし……。
@ENG:

@IDX:29564
@OFF:0xe0ea
@SPK:［真魚］
@JPN:　でもさ、毎日会ってればなんとなく分かったりしない？
@ENG:

@IDX:29567
@OFF:0xe154
@SPK:[\protag]
@JPN:　うーん……そうだな、前はずっと無表情で『お仕事です』って感じだったんだけど、最近は割と笑顔で接してくれるようになったかな。
@ENG:

@IDX:29569
@OFF:0xe213
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふうん……じゃあ、最近は仲いいってことなんじゃないの？
@ENG:

@IDX:29572
@OFF:0xe28c
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ、そういうことかもしれない。昨夜も、傷の手当てをしてくれたし。嫌われてるなら、そんなことしてくれないんじゃないかな。
@ENG:

@IDX:29575
@OFF:0xe341
@SPK:[\protag]
@JPN:　絶対とは言えないけど、多分。少なくとも、前よりはマシだと思うよ。
@ENG:

@IDX:29577
@OFF:0xe440
@SPK:［真魚］
@JPN:　でもなあ、それだと無口になっちゃう理由が分からないんだよなぁ……ひょっとして、先輩に何かした？
@ENG:

@IDX:29580
@OFF:0xe4d6
@SPK:[\protag]
@JPN:　何かって、何だよ？
@ENG:

@IDX:29582
@OFF:0xe538
@SPK:［真魚］
@JPN:　例えば……更衣室でいきなり押し倒して、嫌がる先輩のお口に無理やり……とか？
@ENG:

@IDX:29585
@OFF:0xe5ba
@SPK:[\protag]
@JPN:　官能小説の読み過ぎ。大体そんなことしてたら、いまごろ僕は塀の中……だろ？
@ENG:

@IDX:29587
@OFF:0xe647
@SPK:［真魚］
@JPN:　違うかぁ……じゃあ、何なんだろ？
@ENG:

@IDX:29589
@OFF:0xe6bc
@SPK:［真魚］
@JPN:　例えば……昨夜私にしたみたいなこと。
@ENG:

@IDX:29592
@OFF:0xe718
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さんに？　僕が？　あのなぁ……そんなことができるわけないだろ。
@ENG:

@IDX:29594
@OFF:0xe79f
@SPK:［真魚］
@JPN:　そうだよね……そんなことしてたら今ごろ塀の中だろうし。
@ENG:

@IDX:29596
@OFF:0xe81a
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、何でなんだろ？
@ENG:

@IDX:29598
@OFF:0xe88e
@SPK:［女の声］
@JPN:　……こんなところで何の相談？
@ENG:

@IDX:29601
@OFF:0xea24
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、副院長。相談と言うか……ちょっと話していただけです。なあ、真魚？　……って、あれ？
@ENG:

@IDX:29603
@OFF:0xeabf
@SPK:［千草］
@JPN:　佐伯さんなら、慌ててどこかに行ったわよ？　婦長が探してるみたいだったから、サボってあなたに会いに来てたんじゃない？
@ENG:

@IDX:29606
@OFF:0xeb69
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ……しょうがない奴だな。
@ENG:

@IDX:29608
@OFF:0xebd5
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、可愛いじゃない。
@ENG:

@IDX:29611
@OFF:0xec25
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ……そうですね……。
@ENG:

@IDX:29613
@OFF:0xecfc
@SPK:［千草］
@JPN:　……ところであなた、その手、どうしたの？
@ENG:

@IDX:29616
@OFF:0xed5c
@SPK:[\protag]
@JPN:　はぁ……。
@ENG:

@IDX:29618
@OFF:0xee21
@SPK:［千草］
@JPN:　なに？　そのため息は。
@ENG:

@IDX:29621
@OFF:0xee6f
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、真魚にも同じこと聞かれたもので……。
@ENG:

@IDX:29623
@OFF:0xef54
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、そうなの。で、どうしたの？
@ENG:

@IDX:29626
@OFF:0xefac
@SPK:[\protag]
@JPN:　……分かりました。ほどきますよ。
@ENG:

@IDX:29628
@OFF:0xf011
@SPK:［千草］
@JPN:　あらあら、きれいに巻いてあったのに勿体ない。
@ENG:

@IDX:29631
@OFF:0xf075
@SPK:[\protag]
@JPN:　これならもう目立たないでしょう？　というわけで……。
@ENG:

@IDX:29633
@OFF:0xf0ee
@SPK:［千草］
@JPN:　で？　どうしたの？　その傷。
@ENG:

@IDX:29636
@OFF:0xf142
@SPK:[\protag]
@JPN:　はぁ……結局、包帯があってもなくても聞かれるんですね……分かりました、答えますよ。
@ENG:

@IDX:29639
@OFF:0xf1cc
@SPK:[\protag]
@JPN:　実はですね、更衣室のロッカーと喧嘩したんです。
@ENG:

@IDX:29641
@OFF:0xf2b9
@SPK:［千草］
@JPN:　なんなのそれ？
@ENG:

@IDX:29644
@OFF:0xf2ff
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや……腹立ち紛れにロッカーを殴ったら、金具にぶつかってしまって……。で、僕が敗北したってわけです。
@ENG:

@IDX:29646
@OFF:0xf422
@SPK:［千草］
@JPN:　ダメよ、そんなことしちゃ。
@ENG:

@IDX:29649
@OFF:0xf474
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かってます。痛い目に遭いましたから、二度とやりません。
@ENG:

@IDX:29651
@OFF:0xf4f1
@SPK:［千草］
@JPN:　そうじゃなくて、病院の備品を壊しちゃダメってことよ。
@ENG:

@IDX:29654
@OFF:0xf55d
@SPK:[\protag]
@JPN:　はぁぁ……。それなら大丈夫です。壊れたのは僕の手の方で、ロッカーは更衣室でピンピンしてますよ。
@ENG:

@IDX:29656
@OFF:0xf676
@SPK:［千草］
@JPN:　ウフフ、冗談よ。あなたの手の方が大事よ、もちろん。
@ENG:

@IDX:29659
@OFF:0xf6e0
@SPK:[\protag]
@JPN:　はぁ……。
@ENG:

@IDX:29661
@OFF:0xf72f
@SPK:［千草］
@JPN:　で、その包帯は御堂さんってわけね。
@ENG:

@IDX:29664
@OFF:0xf789
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。でも、どうして御堂さんって分かったんですか？
@ENG:

@IDX:29666
@OFF:0xf800
@SPK:［千草］
@JPN:　そりゃ分かるわよ。だって巻き方に彼女の癖が出てたもの。
@ENG:

@IDX:29669
@OFF:0xf86e
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうなんですか？　僕にはさっぱり分からなかったけど……。
@ENG:

@IDX:29671
@OFF:0xf8eb
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、あなたもそのうち分かるようになるわよ。
@ENG:

@IDX:29674
@OFF:0xf951
@SPK:[\protag]
@JPN:　そういうものですかねぇ。
@ENG:

@IDX:29676
@OFF:0xf9ae
@SPK:［千草］
@JPN:　ところで、あなた今ヒマかしら？
@ENG:

@IDX:29678
@OFF:0xfa16
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、可愛いじゃない……それより、あなた今ヒマ？
@ENG:

@IDX:29680
@OFF:0xfaa5
@SPK:［女の声］
@JPN:　……あらあら、こんな場所で何を話しているのかしら？
@ENG:

@IDX:29682
@OFF:0xfc48
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ、副院長先生！
@ENG:

@IDX:29685
@OFF:0xfc92
@SPK:[\protag]
@JPN:　副院長。おはようございます。
@ENG:

@IDX:29687
@OFF:0xfcf3
@SPK:［千草］
@JPN:　おはよう？　確かにまだ午前中だけど……そろそろこんにちはじゃないかしら？
@ENG:

@IDX:29690
@OFF:0xfd73
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　もうそんな時間ですか？
@ENG:

@IDX:29692
@OFF:0xfdd4
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ。もしかして今まで、ずっと下にいたの？
@ENG:

@IDX:29695
@OFF:0xfe36
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。仕事が長引いてしまって。
@ENG:

@IDX:29697
@OFF:0xfe99
@SPK:［千草］
@JPN:　で、佐伯さんは？　何でこんなところにいるの？
@ENG:

@IDX:29699
@OFF:0x10034
@SPK:［真魚］
@JPN:　え？　私？　私はいま休憩中なんだけど……ここにいたらマズイかな？
@ENG:

@IDX:29701
@OFF:0x100b9
@SPK:［千草］
@JPN:　いいえ、そうじゃないわ。ただ、ここって愛を語らうには向いてないんじゃないかと思っただけ。
@ENG:

@IDX:29704
@OFF:0x10149
@SPK:[\protag]
@JPN:　な！？　ち、違います！　そんな関係じゃないですよ！
@ENG:

@IDX:29706
@OFF:0x101c0
@SPK:［千草］
@JPN:　あらあら、ムキになっちゃって……冗談に決まってるでしょ？それとも、図星だったの？
@ENG:

@IDX:29709
@OFF:0x10248
@SPK:[\protag]
@JPN:　ち、違うって言ってるじゃないですか！　からかうのはやめてくださいよ……もう。
@ENG:

@IDX:29711
@OFF:0x102d9
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ……で？　彼はああ言ってるけど、本当のところはどうなの？
@ENG:

@IDX:29713
@OFF:0x10486
@SPK:［真魚］
@JPN:　え？　愛の語らい？　うーん、愛って言えば愛なのかなぁ？
@ENG:

@IDX:29715
@OFF:0x10501
@SPK:［千草］
@JPN:　ふうん……じゃあ、正確には何を話していたのかしら？
@ENG:

@IDX:29717
@OFF:0x10578
@SPK:［真魚］
@JPN:　先輩と彼の仲がいいとか悪いとか、そんなことかな。
@ENG:

@IDX:29719
@OFF:0x105ed
@SPK:［千草］
@JPN:　そう……私からも聞いていいかしら？
@ENG:

@IDX:29722
@OFF:0x10647
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　御堂さんとの仲ですか？　まあ悪くはないとは思いますけど……。
@ENG:

@IDX:29724
@OFF:0x106ce
@SPK:［千草］
@JPN:　そうじゃなくて、佐伯さんとあなたの仲。私から見ると、結構いい仲のようだけど？
@ENG:

@IDX:29727
@OFF:0x10752
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕と真魚が……ですか？
@ENG:

@IDX:29729
@OFF:0x108db
@SPK:［真魚］
@JPN:　やだ、副院長先生、そんなことは……。
@ENG:

@IDX:29731
@OFF:0x10944
@SPK:［千草］
@JPN:　佐伯さん……あなたは、ちょっと黙っててくれるかしら？
@ENG:

@IDX:29733
@OFF:0x10aeb
@SPK:［真魚］
@JPN:　うっ……は、はい……。
@ENG:

@IDX:29735
@OFF:0x10b46
@SPK:［千草］
@JPN:　さて……改めて聞くけど、どうなのかしら？
@ENG:

@IDX:29738
@OFF:0x10ba6
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、それは……ただの友達、です。
@ENG:

@IDX:29740
@OFF:0x10c0b
@SPK:［千草］
@JPN:　友達？　じゃあ、昨夜のあれは何？
@ENG:

@IDX:29743
@OFF:0x10c6e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……昨夜のあれ？
@ENG:

@IDX:29745
@OFF:0x10cc3
@SPK:［千草］
@JPN:　昨夜あなたたち、二人きりで４階にいたそうじゃない？　警備員から報告があったわよ？
@ENG:

@IDX:29748
@OFF:0x10d4b
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あれは……。
@ENG:

@IDX:29750
@OFF:0x10da0
@SPK:［千草］
@JPN:　デートじゃなかったの？　それとも、二人っきりになれる場所でも探してた？
@ENG:

@IDX:29753
@OFF:0x10e1e
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あれは……妙な音が聞こえたからです。どうしてもそれが気になって、僕が見に行こうとしたら、真魚がつき合ってくれて……。
@ENG:

@IDX:29755
@OFF:0x10edb
@SPK:［千草］
@JPN:　本当にそれだけ？　何もなかったの？
@ENG:

@IDX:29758
@OFF:0x10f40
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。４階まで行ったら音が聞こえなくなって、そのあと副院長に会って、それで終わりです。
@ENG:

@IDX:29761
@OFF:0x10fde
@SPK:[\protag]
@JPN:　……何もありませんでした。
@ENG:

@IDX:29762
@OFF:0x11152
@SPK:
@JPN:　二人の表情が、極端な変化を見せた。
@ENG:

@IDX:29763
@OFF:0x11184
@SPK:
@JPN:　真魚も副院長も面白くなさそうに顔をしかめる。
@ENG:

@IDX:29764
@OFF:0x111c0
@SPK:
@JPN:　二人があんな顔をする理由がよく分からない。
@ENG:

@IDX:29765
@OFF:0x111fa
@SPK:
@JPN:　真魚は僕の『何もなかった』という答えが不満なの　かもしれない。
@ENG:

@IDX:29766
@OFF:0x11248
@SPK:
@JPN:　だが、なぜ副院長まで渋い顔を？
@ENG:

@IDX:29767
@OFF:0x11276
@SPK:
@JPN:　そんなに僕たちをくっつけたいのだろうか？
@ENG:

@IDX:29769
@OFF:0x1141b
@SPK:［千草］
@JPN:　まあいいわ。よく考えてみたら、二人はまだ知り合ったばかりなんだし、つき合ってなくても当然かもしれないわね。
@ENG:

@IDX:29772
@OFF:0x114bd
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ、大体の性格は読めましたけど。
@ENG:

@IDX:29774
@OFF:0x11524
@SPK:［千草］
@JPN:　そう？　じゃあ、多少の好意はあっても不思議じゃないわね？
@ENG:

@IDX:29777
@OFF:0x11594
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　そ、そうですか？
@ENG:

@IDX:29779
@OFF:0x115ef
@SPK:［千草］
@JPN:　そうですかって、佐伯さんの性格は掴んだんでしょ？
@ENG:

@IDX:29782
@OFF:0x11657
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。
@ENG:

@IDX:29784
@OFF:0x116a6
@SPK:［千草］
@JPN:　だったら、可愛いやつって思わなかった？
@ENG:

@IDX:29787
@OFF:0x11704
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、まあ、その……。
@ENG:

@IDX:29789
@OFF:0x1175f
@SPK:［千草］
@JPN:　どうなの？　そういう友達以上の感情はあるの？
@ENG:

@IDX:29790
@OFF:0x118e3
@SPK:
@JPN:　余計な一言で墓穴を掘ってしまった。
@ENG:

@IDX:29791
@OFF:0x11915
@SPK:
@JPN:　再び二人の表情が、極端な変化を見せる。
@ENG:

@IDX:29792
@OFF:0x1194b
@SPK:
@JPN:　僕の答えをキラキラした瞳で待ち構える真魚。
@ENG:

@IDX:29793
@OFF:0x11985
@SPK:
@JPN:　妖しく微笑む副院長。
@ENG:

@IDX:29794
@OFF:0x119b7
@SPK:
@JPN:　どう答えたら、一番いい結果が得られるか……。
@ENG:

@IDX:29795
@OFF:0x119f3
@SPK:
@JPN:　正直に答えるなら、確かに好意はある。
@ENG:

@IDX:29796
@OFF:0x11a27
@SPK:
@JPN:　だがそれは、一般的に恋愛感情と呼ばれるものとは　違っているように感じる。
@ENG:

@IDX:29797
@OFF:0x11a7f
@SPK:
@JPN:　妹や後輩などに対する愛情に、近いものがあるかも　しれない。
@ENG:

@IDX:29798
@OFF:0x11ad5
@SPK:
@JPN:　俗に言う恋愛感情というものであれば、御堂さんや　副院長に感じているものの方が近いだろう。
@ENG:

@IDX:29799
@OFF:0x11b3d
@SPK:
@JPN:　真魚にはあまり感じ得ない女性の部分を、二人には　意識してしまう。
@ENG:

@IDX:29800
@OFF:0x11b98
@SPK:
@JPN:　外見的な要因もあるのかもしれないが、真魚からは　女性的な匂いを感じられない。
@ENG:

@IDX:29801
@OFF:0x11c04
@SPK:
@JPN:　昨夜の行為があったにせよ、真魚はほとんど女性を　意識させない。
@ENG:

@IDX:29802
@OFF:0x11c52
@SPK:
@JPN:　などと偉そうに考えてはみたが、おそらく恋愛感情　というものに対する僕の理解は、それほど深いもの　ではない。
@ENG:

@IDX:29803
@OFF:0x11ce0
@SPK:
@JPN:　一体僕はどう答えればいいのだろうか？
@ENG:

@IDX:29804
@OFF:0x11d28
@SPK:
@JPN:好意はあります
@ENG:

@IDX:29805
@OFF:0x11d3d
@SPK:
@JPN:副院長や御堂さんの方が……
@ENG:

@IDX:29807
@OFF:0x11dc7
@SPK:［千草］
@JPN:　で、どうなの？　佐伯さんに、好意はあるの？
@ENG:

@IDX:29810
@OFF:0x11e29
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。可愛いな……とは思います。でも……。
@ENG:

@IDX:29812
@OFF:0x11fc2
@SPK:［千草］
@JPN:　何か問題があるの？
@ENG:

@IDX:29815
@OFF:0x1200c
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚って、なんだか妹みたいに思えるんですよ。僕は一人っ子なんで、実際に妹はいないんですけど……。
@ENG:

@IDX:29817
@OFF:0x121db
@SPK:［真魚］
@JPN:　なっ！　妹……ですってぇ！？
@ENG:

@IDX:29820
@OFF:0x1222f
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いきなり何だよ。何を怒ってるんだ？
@ENG:

@IDX:29822
@OFF:0x1229a
@SPK:［真魚］
@JPN:　き、きみが妹みたいなんて言うからでしょ！？　こう見えても私はねぇ……。
@ENG:

@IDX:29824
@OFF:0x12325
@SPK:［千草］
@JPN:　佐伯さん、その続きは後になさい。
@ENG:

@IDX:29826
@OFF:0x1238a
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でも副院長先生！
@ENG:

@IDX:29828
@OFF:0x123e3
@SPK:［千草］
@JPN:　……彼女が怒るのも無理ないわ。あなたの言い方は、恋愛対象にならないって言ってるように聞こえるもの。
@ENG:

@IDX:29831
@OFF:0x1247d
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ、そういう意味じゃないです……でも、あんまり意識してないことは確かです。
@ENG:

@IDX:29833
@OFF:0x1263c
@SPK:［千草］
@JPN:　そうなの？　……まあいいわ。私、そろそろ行かないといけないし、後は二人で話しなさい。佐伯さん、さっきから随分我慢してるみたいだから。
@ENG:

@IDX:29834
@OFF:0x1286e
@SPK:
@JPN:　形のいいお尻を振りながら、副院長は去って行って　しまった。
@ENG:

@IDX:29835
@OFF:0x128b8
@SPK:
@JPN:　残されたのは、頬をプーッと膨らませた真魚と、頬　をポリポリと掻いている僕。
@ENG:

@IDX:29836
@OFF:0x12912
@SPK:
@JPN:　この後どんな展開になるか……。
@ENG:

@IDX:29837
@OFF:0x12940
@SPK:
@JPN:　それは……容易に予想がついていた。
@ENG:

@IDX:29839
@OFF:0x129c3
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふーん……妹ねぇ……。
@ENG:

@IDX:29842
@OFF:0x12a11
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だよ……さっきは、ああ答えるしかなかっただろ？
@ENG:

@IDX:29844
@OFF:0x12a91
@SPK:［真魚］
@JPN:　きみさ、本気で私のこと妹だとか思ってるわけ？
@ENG:

@IDX:29847
@OFF:0x12af5
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、ああ……。
@ENG:

@IDX:29849
@OFF:0x12b48
@SPK:［真魚］
@JPN:　……外見のせい？
@ENG:

@IDX:29852
@OFF:0x12b90
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、ほら、なんて言うか……雰囲気……かな？
@ENG:

@IDX:29854
@OFF:0x12c01
@SPK:［真魚］
@JPN:　……子供っぽいってこと？
@ENG:

@IDX:29857
@OFF:0x12c51
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、いや、そうじゃなくて……なんて言えばいいんだろ……。
@ENG:

@IDX:29859
@OFF:0x12cce
@SPK:［真魚］
@JPN:　もう、どうだっていいよ！　……結局、年下だと思ってるってことでしょ？
@ENG:

@IDX:29862
@OFF:0x12d4a
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　だって、事実だろ？
@ENG:

@IDX:29864
@OFF:0x12e1d
@SPK:［真魚］
@JPN:　……それ、本気で言ってるの？
@ENG:

@IDX:29867
@OFF:0x12e71
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………？　どういう意味だよ？
@ENG:

@IDX:29869
@OFF:0x12ed4
@SPK:［真魚］
@JPN:　……きみ、私が正看護婦だって知ってる？
@ENG:

@IDX:29872
@OFF:0x12f32
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、名札を見れば分かるよ。
@ENG:

@IDX:29874
@OFF:0x12fa3
@SPK:［真魚］
@JPN:　別に、いいんだけどね……ってことは、きみって妹にもフェラさせるんだ？
@ENG:

@IDX:29877
@OFF:0x1301f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ゆ、昨夜は……その、ゴメン……。
@ENG:

@IDX:29879
@OFF:0x130fa
@SPK:［真魚］
@JPN:　謝るんだ？　否定しないんだ？　つまり兄妹相姦願望ありってこと？　ふぅん、そうなんだぁ……。
@ENG:

@IDX:29882
@OFF:0x1318c
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いや……だ、だからそれは……。
@ENG:

@IDX:29884
@OFF:0x131f3
@SPK:［真魚］
@JPN:　……ゴメンね。私、本当の血縁関係だったとしても、きみの妹にはなれないんだ。
@ENG:

@IDX:29888
@OFF:0x132a3
@SPK:[\protag]
@JPN:ん？　何言ってんだ？
@ENG:

@IDX:29890
@OFF:0x132fa
@SPK:［真魚］
@JPN:　今ので分かんないの？　……じゃあ、ヒントをあげる。
@ENG:

@IDX:29892
@OFF:0x133e7
@SPK:［真魚］
@JPN:　私、正看護婦なんだ。
@ENG:

@IDX:29895
@OFF:0x13433
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、名札を見れば分かるよ。
@ENG:

@IDX:29897
@OFF:0x1350a
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、正看護婦になる手順は？　ちなみに私、看護婦一年目だから。
@ENG:

@IDX:29900
@OFF:0x13582
@SPK:[\protag]
@JPN:　看護婦一年目か……ってことは準看を経てないから……え？　ちょっと待て、もしかして……。
@ENG:

@IDX:29902
@OFF:0x13693
@SPK:［真魚］
@JPN:　やっと分かった？　私、短大卒のおねーさんなんだよ。
@ENG:

@IDX:29905
@OFF:0x136fd
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ウソだろ？
@ENG:

@IDX:29907
@OFF:0x13750
@SPK:［真魚］
@JPN:　別に信じてくれなくてもいいよ……言いたいことはそれだけ。じゃあね。
@ENG:

@IDX:29908
@OFF:0x137da
@SPK:
@JPN:　真魚は怒りを露わにしたまま言葉を終え、人混みの　中に消えていった。
@ENG:

@IDX:29909
@OFF:0x1382c
@SPK:
@JPN:　小柄な彼女の身体は、人混みに入るとすぐ見えなく　なる。
@ENG:

@IDX:29910
@OFF:0x13882
@SPK:
@JPN:　……真魚が、短大卒？
@ENG:

@IDX:29911
@OFF:0x138a6
@SPK:
@JPN:　正看護婦ということには気づいていたが、そこまで　は考えていなかった。
@ENG:

@IDX:29912
@OFF:0x138fa
@SPK:
@JPN:　医療系の短大は、確か３年制だったはずだ。
@ENG:

@IDX:29913
@OFF:0x13932
@SPK:
@JPN:　とすると……。
@ENG:

@IDX:29914
@OFF:0x13960
@SPK:
@JPN:　浪人や留年を全くしていないとしても、真魚は今年　２２歳……早生まれだとしても２１歳。
@ENG:

@IDX:29915
@OFF:0x139c4
@SPK:
@JPN:　……つまり、僕より年上ということになる。
@ENG:

@IDX:29916
@OFF:0x139fc
@SPK:
@JPN:　あの言動、あの外見、あれですでに成人していると　言うのか！？
@ENG:

@IDX:29917
@OFF:0x13a56
@SPK:
@JPN:　信じられない……。
@ENG:

@IDX:29918
@OFF:0x13a78
@SPK:
@JPN:　真魚がすでに短大を卒業していた……。
@ENG:

@IDX:29919
@OFF:0x13aac
@SPK:
@JPN:　実態はどうだか知らないが、短大卒と言えばすでに　大人というイメージがある。
@ENG:

@IDX:29920
@OFF:0x13b06
@SPK:
@JPN:　それと真魚を比較すると……。
@ENG:

@IDX:29921
@OFF:0x13b32
@SPK:
@JPN:　……今まで僕が抱いていたイメージを、ことごとく　ぶち壊してくれているような気がする。
@ENG:

@IDX:29922
@OFF:0x13ba4
@SPK:
@JPN:　もし准看護婦であれば、まだ１０代という可能性も　あり得た。
@ENG:

@IDX:29923
@OFF:0x13bee
@SPK:
@JPN:　だが彼女が正看護婦である以上、２１歳より年下と　いうことはあり得ない。
@ENG:

@IDX:29924
@OFF:0x13c44
@SPK:
@JPN:　少なくとも、看護短大で飛び級が実施されたという　話は聞いたことがない。
@ENG:

@IDX:29925
@OFF:0x13c9a
@SPK:
@JPN:　……だとすると、事実として受け入れるしか……。　
@ENG:

@IDX:29927
@OFF:0x13d25
@SPK:［女の声］
@JPN:　ほぉら、やっぱりねぇ？　あたしの目に狂いはなかったさね。
@ENG:

@IDX:29930
@OFF:0x13e09
@SPK:[\protag]
@JPN:　し、志津江さん！？　いつからそこに？
@ENG:

@IDX:29932
@OFF:0x13e74
@SPK:［志津江］
@JPN:　いつからでもいいだろ？　それとも、見られちゃ困るのかい？
@ENG:

@IDX:29935
@OFF:0x13ee4
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、そんなことは……。
@ENG:

@IDX:29937
@OFF:0x13f43
@SPK:［志津江］
@JPN:　しかしまあ、兄さんもやるねぇ？　あの子と佐伯ちゃんと……どっちが本命なんだい？
@ENG:

@IDX:29940
@OFF:0x13fc9
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなんじゃないですってば！
@ENG:

@IDX:29942
@OFF:0x140a6
@SPK:［志津江］
@JPN:　そう言えば御堂ちゃんもいたね？　２人ならともかく３人じゃ大変だろ？
@ENG:

@IDX:29945
@OFF:0x14120
@SPK:[\protag]
@JPN:　あぁぁぁ！！　だから、違うんですってば！！
@ENG:

@IDX:29947
@OFF:0x14207
@SPK:［志津江］
@JPN:　まあまあ、そうムキになりなさんな。しかし、そうするとアレだね？　血の雨が降るねぇ？
@ENG:

@IDX:29950
@OFF:0x14291
@SPK:[\protag]
@JPN:　降りませんよ！
@ENG:

@IDX:29952
@OFF:0x142e6
@SPK:［志津江］
@JPN:　最近は天気予報も当てになんないからね。それじゃあ、あたしはもう行くよ……うまくやんな？
@ENG:

@IDX:29953
@OFF:0x1437e
@SPK:
@JPN:　違うと言っているのに……。
@ENG:

@IDX:29954
@OFF:0x143a8
@SPK:
@JPN:　もし彼女に下手な噂を流されたら、二人にも迷惑が　かかってしまう。
@ENG:

@IDX:29955
@OFF:0x143f8
@SPK:
@JPN:　なんとかやめてもらえないだろうか……。
@ENG:

@IDX:29957
@OFF:0x144eb
@SPK:［千草］
@JPN:　で、どうなの？　佐伯さんに好意はあるの？
@ENG:

@IDX:29960
@OFF:0x1454b
@SPK:[\protag]
@JPN:　……はい。可愛いな……とは思います。でも……。
@ENG:

@IDX:29962
@OFF:0x146e8
@SPK:［千草］
@JPN:　でも、何？
@ENG:

@IDX:29965
@OFF:0x1472a
@SPK:[\protag]
@JPN:　多分、恋愛感情とは違うんじゃないかなって……。むしろ、副院長や御堂さんの方が……。
@ENG:

@IDX:29967
@OFF:0x148ef
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、随分酷いことを言うのね？　あなた、自分が何を言ってるか分かってるの？
@ENG:

@IDX:29970
@OFF:0x14971
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっと、たぶん分かってると思います。
@ENG:

@IDX:29972
@OFF:0x149da
@SPK:［千草］
@JPN:　でも、そう言い切れるほど、御堂さんや佐伯さんとつき合いが長いわけじゃないでしょ？
@ENG:

@IDX:29975
@OFF:0x14a62
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですけど、真魚に対して、今のところ恋愛とかどうとか、そんな風には見られないです。
@ENG:

@IDX:29977
@OFF:0x14c2d
@SPK:［千草］
@JPN:　そう。それって容姿の違いかしら？　あなた年上趣味？
@ENG:

@IDX:29980
@OFF:0x14c97
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、そんなことは……。
@ENG:

@IDX:29982
@OFF:0x14cf4
@SPK:［真魚］
@JPN:　あの……ちょっといいですか？
@ENG:

@IDX:29984
@OFF:0x14e83
@SPK:［千草］
@JPN:　なあに？　彼に言いたいことでもあるの？
@ENG:

@IDX:29986
@OFF:0x14eee
@SPK:［真魚］
@JPN:　そうじゃなくて……私、仕事があるから……。
@ENG:

@IDX:29988
@OFF:0x14f5d
@SPK:［千草］
@JPN:　ああ、そうだったわね。引き留めてごめんなさい、もう行っていいわよ。
@ENG:

@IDX:29990
@OFF:0x14fe4
@SPK:［真魚］
@JPN:　はい……じゃあ、失礼します……。
@ENG:

@IDX:29991
@OFF:0x151b0
@SPK:
@JPN:　寂しそうに肩を落とし、真魚は人混みに消えた。
@ENG:

@IDX:29992
@OFF:0x151ec
@SPK:
@JPN:　なぜ寂しそうにしていたのだろう？
@ENG:

@IDX:29993
@OFF:0x1521c
@SPK:
@JPN:　……まさか、僕の言葉を気にして……。
@ENG:

@IDX:29995
@OFF:0x15299
@SPK:［千草］
@JPN:　……そんなに気になるなら、追いかけたら？
@ENG:

@IDX:29998
@OFF:0x152f9
@SPK:[\protag]
@JPN:　……え？
@ENG:

@IDX:30000
@OFF:0x15346
@SPK:［千草］
@JPN:　佐伯さんの後ろ姿、ずっと目で追ってたでしょう？　私もそろそろ行くから、遠慮しなくてもいいわよ？
@ENG:

@IDX:30003
@OFF:0x153dc
@SPK:[\protag]
@JPN:　……いいえ、必要ありません。さっき言ったように、彼女とはただの友人関係ですから。
@ENG:

@IDX:30005
@OFF:0x15471
@SPK:［千草］
@JPN:　そう？　ならいいけど……それより、あなた今ヒマ？
@ENG:

@IDX:30008
@OFF:0x154ee
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　ええ、予定はありませんが……何か？
@ENG:

@IDX:30010
@OFF:0x1555b
@SPK:［千草］
@JPN:　丁度いいわ。ヒマなら食事につき合ってくれない？　もちろん私がごちそうするわ。
@ENG:

@IDX:30013
@OFF:0x155df
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　いいんですか？
@ENG:

@IDX:30015
@OFF:0x15638
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ。デリバリーの料理だけど、結構美味しいのよ？　さっき注文したばかりだから、追加は間に合うと思うわ。
@ENG:

@IDX:30018
@OFF:0x156d6
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、食欲がないし……。
@ENG:

@IDX:30020
@OFF:0x157a9
@SPK:［千草］
@JPN:　あら？　お昼抜く気だったの？　ダメよ。そんなことしたら、身体がもたないわよ？
@ENG:

@IDX:30023
@OFF:0x1582d
@SPK:[\protag]
@JPN:　ですが、仕事の直後は……。
@ENG:

@IDX:30025
@OFF:0x1588c
@SPK:［千草］
@JPN:　ダメ。私が知ったからには、ちゃんと食べてもらうわ。それに二人で摂る食事は美味しいから、きっと食べられるわよ。
@ENG:

@IDX:30028
@OFF:0x15930
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですね……分かりました。ご一緒させていただきます。
@ENG:

@IDX:30030
@OFF:0x15a21
@SPK:［千草］
@JPN:　じゃあ、私の部屋に行きましょうか？
@ENG:

@IDX:30033
@OFF:0x15a7b
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。
@ENG:

@IDX:30034
@OFF:0x15b78
@SPK:
@JPN:　正直、食欲などない。
@ENG:

@IDX:30035
@OFF:0x15b9c
@SPK:
@JPN:　仕事の直後、しかもあんな死体を見た後では、何か　食べる気になどなれない。
@ENG:

@IDX:30036
@OFF:0x15bf4
@SPK:
@JPN:　それでも、副院長の誘いを断れなかった。
@ENG:

@IDX:30037
@OFF:0x15c4b
@SPK:
@JPN:　副院長に誘われて何も期待していないかと言えば、　それは全くのウソになる。
@ENG:

@IDX:30038
@OFF:0x15ca3
@SPK:
@JPN:　今度こそ、副院長と……。
@ENG:

@IDX:30039
@OFF:0x15ccb
@SPK:
@JPN:　そんな期待で、心臓がドキドキしている。
@ENG:

@IDX:30040
@OFF:0x15d0f
@SPK:
@JPN:　だが、次々に運ばれてくる料理を見た瞬間、安易に　ついてきたことを後悔し始めていた。
@ENG:

@IDX:30041
@OFF:0x15d71
@SPK:
@JPN:　メニューの大半は、何の問題もない。
@ENG:

@IDX:30042
@OFF:0x15da3
@SPK:
@JPN:　問題なのは、中央に置かれた大きな皿。
@ENG:

@IDX:30043
@OFF:0x15dd7
@SPK:
@JPN:　絶妙な焼き加減のローストビーフが、きれいに盛り　つけられている。
@ENG:

@IDX:30045
@OFF:0x15ed6
@SPK:［千草］
@JPN:　どうしたの？
@ENG:

@IDX:30048
@OFF:0x15f1a
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:30050
@OFF:0x15f69
@SPK:［千草］
@JPN:　……食べないの？　もしかして、何か嫌いなものでもある？
@ENG:

@IDX:30053
@OFF:0x15fd7
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、そんなことは……。
@ENG:

@IDX:30055
@OFF:0x160aa
@SPK:［千草］
@JPN:　そう、良かった。じゃあ、席について。
@ENG:

@IDX:30056
@OFF:0x16123
@SPK:
@JPN:　促されるまま、副院長の向かいの席に着く。
@ENG:

@IDX:30057
@OFF:0x1615b
@SPK:
@JPN:　目の前の箸を不器用な動きで手に取り、ゆっくりと　料理を口に運んだ……。
@ENG:

@IDX:30058
@OFF:0x16238
@SPK:
@JPN:　ほとんど火の通っていない赤い断面……。
@ENG:

@IDX:30059
@OFF:0x1626e
@SPK:
@JPN:　滲み出す肉汁……。
@ENG:

@IDX:30060
@OFF:0x16290
@SPK:
@JPN:　振りかけられた黒コショウの欠片……。
@ENG:

@IDX:30061
@OFF:0x162c4
@SPK:
@JPN:　ローストビーフに、あの背中が重なる。
@ENG:

@IDX:30062
@OFF:0x162f8
@SPK:
@JPN:　……見ているだけで、食欲は減退していく。
@ENG:

@IDX:30063
@OFF:0x1634f
@SPK:
@JPN:ごちそうになります
@ENG:

@IDX:30064
@OFF:0x16368
@SPK:
@JPN:食欲がないので……
@ENG:

@IDX:30067
@OFF:0x163dd
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:30069
@OFF:0x1642c
@SPK:［千草］
@JPN:　食べたくないのなら、無理しなくてもいいのよ？
@ENG:

@IDX:30072
@OFF:0x16490
@SPK:[\protag]
@JPN:　……いえ、いただきます。僕の席はこっちですか？
@ENG:

@IDX:30074
@OFF:0x16503
@SPK:［千草］
@JPN:　フフ、そんなのどっちでもいいわよ。なんなら私の膝の上……なんてどう？
@ENG:

@IDX:30077
@OFF:0x1657f
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ……。
@ENG:

@IDX:30079
@OFF:0x165d2
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、冗談よ。じゃあ、いただきましょう。
@ENG:

@IDX:30081
@OFF:0x167be
@SPK:［千草］
@JPN:　ごちそうさま。
@ENG:

@IDX:30084
@OFF:0x16804
@SPK:[\protag]
@JPN:　……でした……。
@ENG:

@IDX:30086
@OFF:0x168cf
@SPK:［千草］
@JPN:　どうしたの？　さっきから元気がないけど……もしかして美味しくなかった？
@ENG:

@IDX:30089
@OFF:0x1694d
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、そんなことはありません。美味しかったです……ただ、ちょっと気分が悪くなってきちゃって……。
@ENG:

@IDX:30091
@OFF:0x169f2
@SPK:［千草］
@JPN:　随分つらそうね……楽になるまで横になっていきなさい。
@ENG:

@IDX:30094
@OFF:0x16a5e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……そうさせていただけますか？
@ENG:

@IDX:30096
@OFF:0x16b37
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、構わないわよ。午後は来客の予定もないし、気分が落ち着くまで休んでいきなさい。
@ENG:

@IDX:30099
@OFF:0x16bc1
@SPK:[\protag]
@JPN:　……すみません……少しだけ休んでいきます……。
@ENG:

@IDX:30100
@OFF:0x16c78
@SPK:
@JPN:　無理に食べたからか、吐き気がする……。
@ENG:

@IDX:30101
@OFF:0x16cae
@SPK:
@JPN:　貧血を起こしたように、頭の中がグラグラする。
@ENG:

@IDX:30102
@OFF:0x16cea
@SPK:
@JPN:　横になっていてさえ、地面が定まらない。
@ENG:

@IDX:30103
@OFF:0x16d20
@SPK:
@JPN:　……まるで悪酔いでもしたような気分だ。
@ENG:

@IDX:30104
@OFF:0x16d66
@SPK:
@JPN:　……気を利かせてくれたのか、カーテンを閉める音　が聞こえる。
@ENG:

@IDX:30105
@OFF:0x16db2
@SPK:
@JPN:　次いで……これは……衣擦れの音か？
@ENG:

@IDX:30106
@OFF:0x16de4
@SPK:
@JPN:　そして……副院長の香りが近づいてくる。
@ENG:

@IDX:30109
@OFF:0x16e56
@SPK:[\protag]
@JPN:　……副院長？
@ENG:

@IDX:30111
@OFF:0x16ea7
@SPK:［千草］
@JPN:　あ、目を閉じたままでいいわ。どう？　気分は。
@ENG:

@IDX:30114
@OFF:0x16f0b
@SPK:[\protag]
@JPN:　……地球が回ってるのが分かります……。
@ENG:

@IDX:30116
@OFF:0x16f76
@SPK:［千草］
@JPN:　詩人なのね……ちょっとじっとして。シャツとベルトを緩めてあげるから。
@ENG:

@IDX:30119
@OFF:0x16ff2
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、そんなことは自分で……。
@ENG:

@IDX:30121
@OFF:0x17053
@SPK:［千草］
@JPN:　遠慮しないで。あなたは休むことだけ考えなさい。
@ENG:

@IDX:30124
@OFF:0x170b9
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみません、ご迷惑をおかけして……。
@ENG:

@IDX:30126
@OFF:0x17122
@SPK:［千草］
@JPN:　いいのよ……どう？　少しは楽になった？
@ENG:

@IDX:30129
@OFF:0x17180
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい……ありがとうございます。
@ENG:

@IDX:30131
@OFF:0x171e3
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ……じゃあ、もうちょっと楽な格好にしてあげる……。
@ENG:

@IDX:30135
@OFF:0x1727b
@SPK:[\protag]
@JPN:うわっ、ぷっ……。
@ENG:

@IDX:30136
@OFF:0x172bf
@SPK:
@JPN:　突然顔に何か布のようなものが被せられた。
@ENG:

@IDX:30137
@OFF:0x172f7
@SPK:
@JPN:　鼻腔をくすぐる甘い香り。
@ENG:

@IDX:30138
@OFF:0x1731f
@SPK:
@JPN:　これは副院長のまとっている香り……。
@ENG:

@IDX:30139
@OFF:0x17353
@SPK:
@JPN:　目を開いて、視界を覆うものを確認する。
@ENG:

@IDX:30140
@OFF:0x173f2
@SPK:
@JPN:　僕の視界を白く染めたもの。
@ENG:

@IDX:30141
@OFF:0x1741c
@SPK:
@JPN:　それは、副院長が身に着けていた白衣だった。
@ENG:

@IDX:30143
@OFF:0x1749f
@SPK:［千草］
@JPN:　……暴れないで。楽な格好にしてあげるから……。
@ENG:

@IDX:30146
@OFF:0x17505
@SPK:[\protag]
@JPN:　わ、ちょ……ぱ、パンツまで……。
@ENG:

@IDX:30148
@OFF:0x1756a
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ……できたわ。いつまで白衣と遊んでるの？
@ENG:

@IDX:30151
@OFF:0x17665
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふ、副院長……何を……してるんですか……？
@ENG:

@IDX:30153
@OFF:0x176d4
@SPK:［千草］
@JPN:　何って、見て分からない？　楽な格好にしてあげたの。どう？締めつけがなくなって、楽になったでしょう？
@ENG:

@IDX:30156
@OFF:0x1776e
@SPK:[\protag]
@JPN:　締めつけって……そりゃ、下半身むき出しになれば……。
@ENG:

@IDX:30158
@OFF:0x177e7
@SPK:［千草］
@JPN:　でも、ちょっと寒いかしら？　エアコンが効きすぎね。そう思わない？
@ENG:

@IDX:30161
@OFF:0x1785f
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ……だ、だから服を……。
@ENG:

@IDX:30163
@OFF:0x178c4
@SPK:［千草］
@JPN:　まあ、あなたも寒いのね？　じゃあ丁度いいわ……。
@ENG:

@IDX:30167
@OFF:0x17956
@SPK:[\protag]
@JPN:うくぅっ！
@ENG:

@IDX:30169
@OFF:0x179a3
@SPK:［千草］
@JPN:　フフ……何か言いたいことがある？　ないわよね？
@ENG:

@IDX:30172
@OFF:0x17a09
@SPK:[\protag]
@JPN:　や、やめてください、そんなとこ触るの……あっ。
@ENG:

@IDX:30174
@OFF:0x17a7c
@SPK:［千草］
@JPN:　でも、ここはそうは言ってないわよ。ほ～ら……。
@ENG:

@IDX:30177
@OFF:0x17ae2
@SPK:[\protag]
@JPN:　うっく……そんな……あうっ。
@ENG:

@IDX:30179
@OFF:0x17b43
@SPK:［千草］
@JPN:　ウフフ、ペニスをこんなに勃起させておいて、いまさら格好つけてもしょうがないわよ？
@ENG:

@IDX:30182
@OFF:0x17bcb
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなにされたら……あうっ、だ、誰だって、大きくなりますよ。うぅ。
@ENG:

@IDX:30184
@OFF:0x17c56
@SPK:［千草］
@JPN:　ねえ、入れたいんでしょう？　私のココに、入れたいんでしょう？
@ENG:

@IDX:30187
@OFF:0x17cca
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でも……そんな、うぅぅ……。
@ENG:

@IDX:30189
@OFF:0x17d2f
@SPK:［千草］
@JPN:　ほら、私のアソコもこんなになってるのよ。あなたのコレが欲しいって、涎を垂らしてるのよ。
@ENG:

@IDX:30192
@OFF:0x17dbd
@SPK:[\protag]
@JPN:　こ、擦りつけないでくだ、さい……。
@ENG:

@IDX:30194
@OFF:0x17e24
@SPK:［千草］
@JPN:　ウフフ、気持ちイイでしょ。でも、入れたらもっと気持ちイイのよ。入り口で擦るだけで……ほ～ら。
@ENG:

@IDX:30197
@OFF:0x17eb8
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、ああ、ああぁぁぁ、そんなぁぁ。
@ENG:

@IDX:30199
@OFF:0x17f1f
@SPK:［千草］
@JPN:　ね、素直になりましょう。我慢は身体に良くないわ。
@ENG:

@IDX:30202
@OFF:0x17f87
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、でも……。
@ENG:

@IDX:30204
@OFF:0x17fdc
@SPK:［千草］
@JPN:　私の乳房も、ヴァギナも、あなたの好きにしていいのよ？
@ENG:

@IDX:30207
@OFF:0x18048
@SPK:[\protag]
@JPN:　ぼ、僕の好きに……？
@ENG:

@IDX:30209
@OFF:0x180a1
@SPK:［千草］
@JPN:　そう、あなたの好きにしていいの……。
@ENG:

@IDX:30212
@OFF:0x180fd
@SPK:[\protag]
@JPN:　本当に……？　本当に、いいんですか……？
@ENG:

@IDX:30214
@OFF:0x1816a
@SPK:［千草］
@JPN:　もう、あんまりしつこいとやめにしちゃうわよ。
@ENG:

@IDX:30217
@OFF:0x181ce
@SPK:[\protag]
@JPN:　す、すいません。もう聞きませんから、もう聞きませんから、お願いです。やめないでください。
@ENG:

@IDX:30219
@OFF:0x1826b
@SPK:［千草］
@JPN:　ウフフ、やめたりなんかしないわ。さあ、私の中に来て……。
@ENG:

@IDX:30222
@OFF:0x182db
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、僕、初めてで……。
@ENG:

@IDX:30224
@OFF:0x18338
@SPK:［千草］
@JPN:　フフ、任せてくれればいいわ。全て、私がリードしてあげる。心配しなくてもいいわよ。
@ENG:

@IDX:30227
@OFF:0x183c0
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃ、じゃあ……お願い、します……。
@ENG:

@IDX:30228
@OFF:0x18421
@SPK:
@JPN:　副院長に対する疑念など、頭から消えていた。
@ENG:

@IDX:30229
@OFF:0x18484
@SPK:
@JPN:　写真の男が何者かなど、もうどうだっていい。
@ENG:

@IDX:30230
@OFF:0x184dc
@SPK:
@JPN:　副院長に対する疑念も、写真の男のことも、完全に　頭から消え去っていた。
@ENG:

@IDX:30231
@OFF:0x18532
@SPK:
@JPN:　気分の悪さも吹き飛び、ただ興奮だけが全身を駆け　巡っている。
@ENG:

@IDX:30232
@OFF:0x1857e
@SPK:
@JPN:　初めてだと、うまく勃たないことがある……。
@ENG:

@IDX:30233
@OFF:0x185b8
@SPK:
@JPN:　そんな雑誌の記事を笑い飛ばすかのように、肉棒が　痛いほど張り詰める。
@ENG:

@IDX:30236
@OFF:0x18648
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふ、副院長……早く……。
@ENG:

@IDX:30238
@OFF:0x186a5
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、『早く』じゃないの。導いてあげるから、自分で挿れなさい。
@ENG:

@IDX:30241
@OFF:0x1871d
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい……。
@ENG:

@IDX:30243
@OFF:0x18770
@SPK:［千草］
@JPN:　んっ……あふっ！　い、イイわよ……あとはこのまま……突き上げて……。
@ENG:

@IDX:30247
@OFF:0x188ce
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわわ……す、すごっ……い……。
@ENG:

@IDX:30248
@OFF:0x18922
@SPK:
@JPN:　……グチュッという音と共に、肉棒が副院長の中に　収まった。
@ENG:

@IDX:30249
@OFF:0x1896c
@SPK:
@JPN:　初めての興奮、絡みつく肉壁の快感に思わずイッて　しまいそうになるのを必死で堪える。
@ENG:

@IDX:30250
@OFF:0x189de
@SPK:
@JPN:　だがいくら我慢しようとしても、腰が勝手に動いて　快感を引き出そうとする。
@ENG:

@IDX:30251
@OFF:0x18a36
@SPK:
@JPN:　副院長の膣壁も、突き入れられた肉茎を待ちわびて　いたかのように、嬉々として締めつけてくる。
@ENG:

@IDX:30253
@OFF:0x18ae9
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ……どう、かしら？　初めて女の……あふっ……中に、入った気分は……？
@ENG:

@IDX:30256
@OFF:0x18b6b
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ……あの……熱くて、柔らかくて……でも、きつくて……とにかく、き、気持ち……いいです……。
@ENG:

@IDX:30258
@OFF:0x18c12
@SPK:［千草］
@JPN:　あなたのも……とても、熱いわ。フフフ……私の中でビクビクしてる……。
@ENG:

@IDX:30261
@OFF:0x18c8e
@SPK:[\protag]
@JPN:　だ、だって……こんなの、うぅぅ……。
@ENG:

@IDX:30263
@OFF:0x18cf7
@SPK:［千草］
@JPN:　あん、あ、あ、あ……。ウフフ……若いのね……。硬くて……あぁ……逞しい……。
@ENG:

@IDX:30266
@OFF:0x18d7b
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああぁ……副院長……。
@ENG:

@IDX:30268
@OFF:0x18dd6
@SPK:［千草］
@JPN:　フフ……こんなに逞しいと……あふ……私も本気に……はぁぁ……なりそう、よ……。
@ENG:

@IDX:30271
@OFF:0x18e5c
@SPK:[\protag]
@JPN:　え！　あ、あ、副院長……！
@ENG:

@IDX:30272
@OFF:0x18ea8
@SPK:
@JPN:　途端、締めつけがいっそうきつくなった。
@ENG:

@IDX:30273
@OFF:0x18ede
@SPK:
@JPN:　それまで僕の脈動を受け入れていた副院長も、火が　ついたように腰を振り立ててくる。
@ENG:

@IDX:30274
@OFF:0x18f3e
@SPK:
@JPN:　括約筋に力を入れて必死で射精感を堪えている僕の　努力を嘲るように、肉壁が分身をしごき上げる。
@ENG:

@IDX:30275
@OFF:0x18faa
@SPK:
@JPN:　膣奥から滲み出る分泌液もその量を増し、熱い粘液　が尿道から浸食してくるような錯覚さえ覚える。
@ENG:

@IDX:30277
@OFF:0x1905f
@SPK:［千草］
@JPN:　ああっ、いい……深くて……あふ、っあ！
@ENG:

@IDX:30280
@OFF:0x190bd
@SPK:[\protag]
@JPN:　う、うわぁぁ……ふ、副院長！
@ENG:

@IDX:30282
@OFF:0x1911e
@SPK:［千草］
@JPN:　んあっ……フフ……か、感じる……感じるわ……あなたの、が……私の中、で……動いて……。
@ENG:

@IDX:30285
@OFF:0x191ac
@SPK:[\protag]
@JPN:　ま、待って……そんなに激しくしたら……。
@ENG:

@IDX:30287
@OFF:0x19219
@SPK:［千草］
@JPN:　ウフフ……。いいのよ？　我慢なんてしなくて……。あぁ……ほら、分かるわ……もう、あなたの……ピクピクって……今にも破裂しそう……。
@ENG:

@IDX:30290
@OFF:0x192d3
@SPK:[\protag]
@JPN:　も、もう、ダメです！　僕、これ以上……！！
@ENG:

@IDX:30292
@OFF:0x19342
@SPK:［千草］
@JPN:　い、いいわ……イッて……私の中、あなたの熱いザーメンで、イッパイに……！
@ENG:

@IDX:30295
@OFF:0x193c2
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふっ、くっ……うぁ！？
@ENG:

@IDX:30297
@OFF:0x19502
@SPK:［千草］
@JPN:　……んっ、ふぁっ……はっ、はあぁ……出て……る……。
@ENG:

@IDX:30300
@OFF:0x1956e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……はあ、はあ、はあぁ……。
@ENG:

@IDX:30302
@OFF:0x195cf
@SPK:［千草］
@JPN:　んっ……イイ……熱くて、フフッ……ヌルヌル……気持ちいい……あはっ……。
@ENG:

@IDX:30303
@OFF:0x19649
@SPK:
@JPN:　忘我するほどの一瞬の高まり……。
@ENG:

@IDX:30304
@OFF:0x19679
@SPK:
@JPN:　同時に、引き絞られた弓矢が放たれる勢いで白濁を　副院長の中に吐き出す。
@ENG:

@IDX:30305
@OFF:0x196cf
@SPK:
@JPN:　副院長の内壁は、放たれた淫汁を一滴も逃すまいと　吸い上げるように、ヒクヒクと蠕動を続ける。
@ENG:

@IDX:30306
@OFF:0x19739
@SPK:
@JPN:　その動きに呼応するかの如く肉棒が脈打つたびに、　熱い滾りの残滓が止めどなく噴出を続ける。
@ENG:

@IDX:30308
@OFF:0x197ea
@SPK:［千草］
@JPN:　ウフフ……いっぱい出たわね。ほら……こんなに溢れて……。
@ENG:

@IDX:30311
@OFF:0x1985a
@SPK:[\protag]
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:30313
@OFF:0x198ad
@SPK:［千草］
@JPN:　……あら？　どうしたの？　フフ……あんまり気持ち良くって腰でも抜けちゃった？
@ENG:

@IDX:30316
@OFF:0x19931
@SPK:[\protag]
@JPN:　……い、いえ……すみません。一人で勝手に、その……イッてしまって……。
@ENG:

@IDX:30318
@OFF:0x199bc
@SPK:［千草］
@JPN:　……そんなこと気にしてたの？　いいのよ。私も気持ち良かったもの。
@ENG:

@IDX:30321
@OFF:0x19a34
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でも……。
@ENG:

@IDX:30323
@OFF:0x19a87
@SPK:［千草］
@JPN:　それに……あなたのコレ……まだこんなに硬い……。フフ……元気なのね。凄いわ……。
@ENG:

@IDX:30326
@OFF:0x19b0f
@SPK:[\protag]
@JPN:　す、すみません……。
@ENG:

@IDX:30328
@OFF:0x19b68
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、どうして謝るの？　ウフフ……褒めているのよ、私は。だって……。
@ENG:

@IDX:30331
@OFF:0x19be4
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:30333
@OFF:0x19c2d
@SPK:［千草］
@JPN:　だって……これなら、もう１回……できるでしょ？
@ENG:

@IDX:30336
@OFF:0x19c93
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　え？　は、はい……まあ……。
@ENG:

@IDX:30338
@OFF:0x19cfa
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ……嬉しいわ。じゃあ、このまま……。
@ENG:

@IDX:30341
@OFF:0x19d5c
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ！？　ち、ちょっと待って、待ってください！
@ENG:

@IDX:30343
@OFF:0x19dcd
@SPK:［千草］
@JPN:　ウフフフ……ダメよ。
@ENG:

@IDX:30344
@OFF:0x19e13
@SPK:
@JPN:　射精の余韻覚めやらぬ僕の制止も聞かず、副院長は　その豊かな腰を激しく揺すり始めた。
@ENG:

@IDX:30345
@OFF:0x19e75
@SPK:
@JPN:　胎内で力を保ち続けていた肉茎に、たちまち更なる　血流が送り込まれる。
@ENG:

@IDX:30346
@OFF:0x19ec9
@SPK:
@JPN:　今し方の放出で敏感になっている亀頭は、言いよう　のない痛痒感に襲われ、その刺激がより以上の硬化　を促した。
@ENG:

@IDX:30349
@OFF:0x19f7f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふ、副院長！　ちょっと待ってください！　は、あぁ……少し……少しだけでも、やす、ませて……。
@ENG:

@IDX:30351
@OFF:0x1a020
@SPK:［千草］
@JPN:　はあぁっ、んっ、あ、で、でも……フフフ、あなたのコレは、そうは、はあっ……言ってない、みたいよ？
@ENG:

@IDX:30352
@OFF:0x1a0b2
@SPK:
@JPN:　確かに、上下にしごき上げられる肉棒は、副院長の　蠢く膣内でいっそう容積を増し、突き上げんばかり　に雄々しく猛っていた。
@ENG:

@IDX:30353
@OFF:0x1a138
@SPK:
@JPN:　しかし、この刺激は……！
@ENG:

@IDX:30354
@OFF:0x1a160
@SPK:
@JPN:　快感と言うよりむしろ痛みに近い。
@ENG:

@IDX:30355
@OFF:0x1a190
@SPK:
@JPN:　だが、その刺激が肉体の反応を呼び起こし、過剰と　も言える膨張を強制させる。
@ENG:

@IDX:30357
@OFF:0x1a233
@SPK:［千草］
@JPN:　ほら……そう言ってる間にも……あんっ……どんどん大きく、なってきて、る……あ、はあっ……。
@ENG:

@IDX:30360
@OFF:0x1a2c5
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………くうっ！
@ENG:

@IDX:30361
@OFF:0x1a309
@SPK:
@JPN:　下半身に引きずられるように覚悟を決めた。
@ENG:

@IDX:30362
@OFF:0x1a341
@SPK:
@JPN:　副院長の動きに負けじと腰を突き上げる。
@ENG:

@IDX:30363
@OFF:0x1a377
@SPK:
@JPN:　突然積極的に抽挿を始めた僕に、副院長は、瞬間、　驚くような顔をしたが、すぐに淫蕩な笑みを湛えて　突き上げに応えてきた。
@ENG:

@IDX:30365
@OFF:0x1a446
@SPK:［千草］
@JPN:　あふっ、んっ……もっと、もっと強く……ひぅ、あぁ！　そう今の……続け、て……。
@ENG:

@IDX:30368
@OFF:0x1a4cc
@SPK:[\protag]
@JPN:　くっ……！　こ、こうですか？
@ENG:

@IDX:30370
@OFF:0x1a52d
@SPK:［千草］
@JPN:　んくっ……あっ、んぁぁっ！　硬いのが……奥で、擦れて……イイ、の……。
@ENG:

@IDX:30371
@OFF:0x1a5a5
@SPK:
@JPN:　副院長の胎内に残っていた精液が、ギュプッという　いやらしい音とともに押し出される。
@ENG:

@IDX:30372
@OFF:0x1a607
@SPK:
@JPN:　いや、精液だけではない。
@ENG:

@IDX:30373
@OFF:0x1a62f
@SPK:
@JPN:　火照った膣奥から湧き出す愛液と、新たに亀頭から　染み出る腺液……。
@ENG:

@IDX:30374
@OFF:0x1a681
@SPK:
@JPN:　猥雑に交じり合った粘液が、二人の間で淫らな音を　響かせる。
@ENG:

@IDX:30376
@OFF:0x1a714
@SPK:［千草］
@JPN:　あふうっ、あぁっ！　奥に、届いて、当たって……はあっ！
@ENG:

@IDX:30378
@OFF:0x1a78f
@SPK:［千草］
@JPN:　もっと、強く……胸も、お願い……強く……爪、立てても……イイから。
@ENG:

@IDX:30379
@OFF:0x1a873
@SPK:
@JPN:んっ！　そう、それくらい……。
@ENG:

@IDX:30380
@OFF:0x1a8c3
@SPK:
@JPN:　要求に従い、豊かな胸に指を食い込ませた。
@ENG:

@IDX:30381
@OFF:0x1a8fb
@SPK:
@JPN:　副院長自身も快感に翻弄されるかのように、自らの　乳房を激しく揉みしだく。
@ENG:

@IDX:30382
@OFF:0x1a953
@SPK:
@JPN:　痛みが快感に変わるのか、指を食い込ませるたびに　肉壁の締めつけもきつくなる。
@ENG:

@IDX:30384
@OFF:0x1a9f8
@SPK:［千草］
@JPN:　はっ、はっ、はっ……イ、イの……あなた、ホントに、初めて……だったの？
@ENG:

@IDX:30387
@OFF:0x1aa76
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあっ、はあ……は、はい……今だって、くっ……もう、な、何がなんだか……。
@ENG:

@IDX:30389
@OFF:0x1ab05
@SPK:［千草］
@JPN:　そ、そう、なの……でも……んんっ！　とっても……はぁっ！
@ENG:

@IDX:30390
@OFF:0x1ab73
@SPK:
@JPN:　副院長の腰の動きが熱を帯び、速度が上がる。
@ENG:

@IDX:30391
@OFF:0x1abad
@SPK:
@JPN:　グラインドは激しさを増し、自然、シャフトを上下　に絞り上げるストロークも大きくなっていった。
@ENG:

@IDX:30392
@OFF:0x1ac29
@SPK:
@JPN:　カリの部分が膣口に来るくらいまで腰を引き上げ、　そして再び、陰毛が触れ合うほどに深く落とす。
@ENG:

@IDX:30393
@OFF:0x1ac95
@SPK:
@JPN:　眼前のその光景は、あたかも杭が打ち込まれ、また　引き抜かれる様を思い起こさせる。
@ENG:

@IDX:30394
@OFF:0x1ad03
@SPK:
@JPN:　泡立った飛沫が飛び散り、リズム良く軋むソファー　に文様を残す。
@ENG:

@IDX:30395
@OFF:0x1ad51
@SPK:
@JPN:　ともすれば、肉茎が抜けてしまうほどの勢い。
@ENG:

@IDX:30396
@OFF:0x1ad8b
@SPK:
@JPN:　粘膜に包まれた温かい秘洞から分身が放り出される　のを恐れるかのように、空いた方の手で副院長の腰　を引きつける。
@ENG:

@IDX:30398
@OFF:0x1ae52
@SPK:［千草］
@JPN:　あふぅっ！　それ……いい、わ……あぁ……。奥が、あなたので抉られて……刺さって……る……。
@ENG:

@IDX:30400
@OFF:0x1aef1
@SPK:［千草］
@JPN:　イイ……もっと……もっと、押しつけて！　あんっ！　そうよ……お腹の奥まで……。
@ENG:

@IDX:30401
@OFF:0x1af71
@SPK:
@JPN:　副院長の動きが、上下のものから楕円を描くような　運動へと変わる。
@ENG:

@IDX:30402
@OFF:0x1afc1
@SPK:
@JPN:　腰を揺するたびに、副院長の艶やかな前髪が僕の鼻　をくすぐる。
@ENG:

@IDX:30403
@OFF:0x1b00d
@SPK:
@JPN:　じっくりと摩擦を味わうような動き……。
@ENG:

@IDX:30404
@OFF:0x1b043
@SPK:
@JPN:　襞の一本一本が、陰茎全体を舐め回してくる。
@ENG:

@IDX:30405
@OFF:0x1b07d
@SPK:
@JPN:　一方、亀頭の先端は、膣奥を嬲るようにこね回す。　
@ENG:

@IDX:30407
@OFF:0x1b106
@SPK:［千草］
@JPN:　こんな……ひっ、あっ……も、イキそ……あっ、あんっ！
@ENG:

@IDX:30410
@OFF:0x1b172
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふっ、あっ！　ぼ、僕も、です……。
@ENG:

@IDX:30412
@OFF:0x1b1d9
@SPK:［千草］
@JPN:　私、も……もうちょっと、だか、ら……。
@ENG:

@IDX:30413
@OFF:0x1b231
@SPK:
@JPN:　お互いの絶頂が近づいているのを悟り、快感を最後　までしゃぶり尽くそうと、再び激しく腰を打ちつけ　合う。
@ENG:

@IDX:30414
@OFF:0x1b2a7
@SPK:
@JPN:　息を荒げて、その肉感的な尻を振る副院長……。
@ENG:

@IDX:30415
@OFF:0x1b2e3
@SPK:
@JPN:　彼女の動きに呼応して、突き壊さんばかりに肉棒を　反動をつけて叩きつける。
@ENG:

@IDX:30416
@OFF:0x1b34b
@SPK:
@JPN:　締めつけが、襞の動きが、容赦のない責めを肉棒に　加え続ける。
@ENG:

@IDX:30417
@OFF:0x1b397
@SPK:
@JPN:　……もう、何も考えられない。
@ENG:

@IDX:30418
@OFF:0x1b3c3
@SPK:
@JPN:　頭の中が真っ白になり、その隅々までを快感が埋め　尽くしていく。
@ENG:

@IDX:30421
@OFF:0x1b44d
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ、も、もう……！
@ENG:

@IDX:30423
@OFF:0x1b4a6
@SPK:［千草］
@JPN:　ダメよ！　ダメ、ダメ！　まだ、もう少し……だか、ら……。
@ENG:

@IDX:30426
@OFF:0x1b516
@SPK:[\protag]
@JPN:　くぅぅ……い、イク……イキます……！
@ENG:

@IDX:30428
@OFF:0x1b57f
@SPK:［千草］
@JPN:　い、イイわ……き、来て……！　あ、あ、あ……。
@ENG:

@IDX:30431
@OFF:0x1b5e5
@SPK:[\protag]
@JPN:　副院長……副院長ぉぉ……。
@ENG:

@IDX:30433
@OFF:0x1b644
@SPK:［千草］
@JPN:　ふぁ……ひっ！？
@ENG:

@IDX:30434
@OFF:0x1b711
@SPK:
@JPN:　ひっくぅぅっ……！
@ENG:

@IDX:30435
@OFF:0x1b757
@SPK:
@JPN:　……言葉では言い表せない。
@ENG:

@IDX:30436
@OFF:0x1b781
@SPK:
@JPN:　百の言葉を重ねようが、千の単語を繋ごうが、この　快感を表す術はない。
@ENG:

@IDX:30437
@OFF:0x1b7d5
@SPK:
@JPN:　ただ、快感が光に変わり……それが引いた時には、　２度目の射精が終わっていた。
@ENG:

@IDX:30440
@OFF:0x1b901
@SPK:[\protag]
@JPN:　はぁ、はぁ、はぁ……。
@ENG:

@IDX:30442
@OFF:0x1b95c
@SPK:［千草］
@JPN:　はぁ、はぁ…………フフ、フフフ……。
@ENG:

@IDX:30445
@OFF:0x1b9b8
@SPK:[\protag]
@JPN:　……副院長？　何が可笑しいんですか？
@ENG:

@IDX:30447
@OFF:0x1ba21
@SPK:［千草］
@JPN:　フフ、何でもないわ。知りたければ、着替え終わったら教えてあげる……。
@ENG:

@IDX:30449
@OFF:0x1baaa
@SPK:［千草］
@JPN:　それとも、もう一度する？　私は構わないわよ。
@ENG:

@IDX:30452
@OFF:0x1bb0e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……いえ、もうクタクタです。
@ENG:

@IDX:30454
@OFF:0x1bb6f
@SPK:［千草］
@JPN:　そう。じゃあ、服を着ちゃいなさい。そんな格好だと、風邪を引くわ。
@ENG:

@IDX:30456
@OFF:0x1bd69
@SPK:［千草］
@JPN:　さて、着替えも終わったことだし……部屋に戻る？
@ENG:

@IDX:30459
@OFF:0x1bdcf
@SPK:[\protag]
@JPN:　その前に、さっき笑った理由を教えてください。
@ENG:

@IDX:30461
@OFF:0x1be40
@SPK:［千草］
@JPN:　知りたいの？　教えてあげてもいいけど……その前に、あなたはなぜだと思う？
@ENG:

@IDX:30464
@OFF:0x1bec0
@SPK:[\protag]
@JPN:　……僕が下手だったから……ですか？
@ENG:

@IDX:30466
@OFF:0x1bf27
@SPK:［千草］
@JPN:　いいえ、その逆よ……最初はね、あなたが３回イッたら、満足できなくてもやめようと思っていたの。
@ENG:

@IDX:30468
@OFF:0x1bfc8
@SPK:［千草］
@JPN:　でも、見事にイカされちゃったわ。思っていたよりも、ずっと良かった……。
@ENG:

@IDX:30471
@OFF:0x1c046
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ありがとうございます。
@ENG:

@IDX:30473
@OFF:0x1c0a5
@SPK:［千草］
@JPN:　フフ、お礼を言うのは私の方よ。久しぶりにイッて、スッキリしたわ。
@ENG:

@IDX:30475
@OFF:0x1c12a
@SPK:［千草］
@JPN:　あなたも顔色が良くなってる。部屋に戻って休めば、明日には体調も良くなってると思うわ。
@ENG:

@IDX:30478
@OFF:0x1c1b6
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですね……では、失礼します。
@ENG:

@IDX:30481
@OFF:0x1c29f
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:30483
@OFF:0x1c364
@SPK:［千草］
@JPN:　どうしたの？　顔色が悪いわ……。
@ENG:

@IDX:30486
@OFF:0x1c3bc
@SPK:[\protag]
@JPN:　す、すみません……やっぱり、食べられそうもないです……。
@ENG:

@IDX:30488
@OFF:0x1c439
@SPK:［千草］
@JPN:　そう……残念ね。でもこんなにたくさん、私一人じゃ食べきれないわ……あなた、持って帰って食べない？
@ENG:

@IDX:30491
@OFF:0x1c4d1
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ……誰か別の人にでもあげてください……。
@ENG:

@IDX:30493
@OFF:0x1c546
@SPK:［千草］
@JPN:　……分かったわ。じゃあ食事は次の機会にして、今日は部屋に帰って休みなさい。
@ENG:

@IDX:30496
@OFF:0x1c5c8
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい……すみませんでした……。
@ENG:

@IDX:30497
@OFF:0x1c6d3
@SPK:
@JPN:　荒い息をつきながら、再びロビーへ戻ってきた。
@ENG:

@IDX:30498
@OFF:0x1c70f
@SPK:
@JPN:　そろそろ昼休みなのか、人混みの中に弁当を持った　看護婦の姿が見える。
@ENG:

@IDX:30499
@OFF:0x1c763
@SPK:
@JPN:　ほとんどが数人単位で集まり、病院を出て行く。
@ENG:

@IDX:30500
@OFF:0x1c7b1
@SPK:
@JPN:　メニューさえ違えば……。
@ENG:

@IDX:30501
@OFF:0x1c7d9
@SPK:
@JPN:　或いは今日洗ったのがあんな死体でさえなければ、　今頃副院長と一緒に食事していたはずなのに……。　
@ENG:

@IDX:30502
@OFF:0x1c859
@SPK:
@JPN:　その時ふと、中庭へと出て行こうとする看護婦の中　に見知った顔を見つけた。
@ENG:

@IDX:30503
@OFF:0x1c8b1
@SPK:
@JPN:　あれ……御堂さんは一人で食べるのか？
@ENG:

@IDX:30504
@OFF:0x1c8e5
@SPK:
@JPN:　楽しげな笑みを浮かべる他の看護婦と違い、どこか　寂しげな足取りで玄関へと向かっている。
@ENG:

@IDX:30505
@OFF:0x1c95f
@SPK:
@JPN:御堂さんのことが気になる
@ENG:

@IDX:30506
@OFF:0x1c97e
@SPK:
@JPN:今は一人になりたい
@ENG:

@IDX:30507
@OFF:0x1c9e3
@SPK:
@JPN:　真魚にされた質問が、なぜか気になってくる。
@ENG:

@IDX:30508
@OFF:0x1ca1d
@SPK:
@JPN:　……御堂さんとは仲がいいのか。
@ENG:

@IDX:30509
@OFF:0x1ca4b
@SPK:
@JPN:　僕は悪くはないと思っているが、彼女はどう思って　いるのだろう？
@ENG:

@IDX:30511
@OFF:0x1cb50
@SPK:［悠紀］
@JPN:　どうされたんですか？　顔色が悪いですよ？
@ENG:

@IDX:30514
@OFF:0x1cbb0
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あれ？　御堂さん、気づいてたんですか？
@ENG:

@IDX:30516
@OFF:0x1cc95
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ、ぼんやりされてる方は、気をつけて見るようにしてますから。
@ENG:

@IDX:30519
@OFF:0x1cd0b
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、なるほど……。
@ENG:

@IDX:30521
@OFF:0x1cd62
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それより、そのお荷物……お部屋に戻られていないのですか？随分時間が経ってますが……。
@ENG:

@IDX:30524
@OFF:0x1cdee
@SPK:[\protag]
@JPN:　色々ありまして……これから戻るところです。
@ENG:

@IDX:30526
@OFF:0x1ced3
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……色々って、何かあったんですか？　仕事の直後より顔色が悪いですよ？
@ENG:

@IDX:30529
@OFF:0x1cf4f
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、別に大したことじゃありませんよ。真魚に会ったり、副院長に会ったり……その程度のことです。
@ENG:

@IDX:30531
@OFF:0x1d068
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうなんですか。あの……でしたら、もう少しだけ寄り道していきませんか？
@ENG:

@IDX:30534
@OFF:0x1d0e6
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　もう少しって……。
@ENG:

@IDX:30536
@OFF:0x1d1b9
@SPK:［悠紀］
@JPN:　私、これからお昼なんですけど、よろしければ、一緒に……。
@ENG:

@IDX:30539
@OFF:0x1d229
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でも、今は食欲が……。
@ENG:

@IDX:30541
@OFF:0x1d2fe
@SPK:［悠紀］
@JPN:　日差しに当たるだけでも、少しは気分が晴れると思うんですが……
@ENG:

@IDX:30542
@OFF:0x1d3d2
@SPK:
@JPN:すみません。私が一緒でも、気分は晴れませんよね。
@ENG:

@IDX:30545
@OFF:0x1d438
@SPK:[\protag]
@JPN:　ひょっとして、僕のために……？
@ENG:

@IDX:30547
@OFF:0x1d49b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それだけでもないんですけど……。
@ENG:

@IDX:30550
@OFF:0x1d4f3
@SPK:[\protag]
@JPN:　ありがとうございます。ご一緒させていただきます。
@ENG:

@IDX:30552
@OFF:0x1d5de
@SPK:［悠紀］
@JPN:　本当ですか？
@ENG:

@IDX:30553
@OFF:0x1d67e
@SPK:
@JPN:　良かった……じゃあ、行きましょうか？
@ENG:

@IDX:30556
@OFF:0x1d6da
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。
@ENG:

@IDX:30559
@OFF:0x1d849
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわ……日陰はどこもいっぱいですね……。
@ENG:

@IDX:30561
@OFF:0x1d8b6
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですね……すみません、日向でもいいですか？
@ENG:

@IDX:30564
@OFF:0x1d91c
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、僕は構いませんが……御堂さんは大丈夫ですか？
@ENG:

@IDX:30566
@OFF:0x1d993
@SPK:［悠紀］
@JPN:　私も構いませんよ。それでは、そちらのベンチで……。
@ENG:

@IDX:30567
@OFF:0x1dad9
@SPK:
@JPN:　日向のベンチに二人並んで座る。
@ENG:

@IDX:30568
@OFF:0x1db07
@SPK:
@JPN:　御堂さんは膝の上に、器用にお弁当箱を開いた。
@ENG:

@IDX:30570
@OFF:0x1db97
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ところで、包帯……ほどけてしまったんですか？
@ENG:

@IDX:30573
@OFF:0x1dbfb
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ……すいません。自分でほどいてしまったんです。
@ENG:

@IDX:30575
@OFF:0x1dc70
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ご自分で？
@ENG:

@IDX:30578
@OFF:0x1dcb2
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、いえ……真魚とか副院長とか、会う人みんな聞いてくるんですよ。『どうしたの？』って。やっぱり包帯って目立つんですかね？
@ENG:

@IDX:30580
@OFF:0x1dd6f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　まあ、病院では珍しいものではありませんけど……。あなたが包帯を巻いてたら、みなさん気になると思いますよ。
@ENG:

@IDX:30583
@OFF:0x1de0f
@SPK:[\protag]
@JPN:　鏑木さんは何も言わなかったんだけどなあ……。
@ENG:

@IDX:30585
@OFF:0x1de80
@SPK:［悠紀］
@JPN:　手袋をしていたから気づかなかったんじゃないですか？　それにほら、あの方は普通の人とはちょっと変わってますから。
@ENG:

@IDX:30588
@OFF:0x1df26
@SPK:[\protag]
@JPN:　……変人ってことですか？
@ENG:

@IDX:30590
@OFF:0x1e03f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ち、違いますよ！　私、そこまで言ってません。ただ、なんと言うか……超然とした人ですよね、鏑木さんって。
@ENG:

@IDX:30593
@OFF:0x1e0dd
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですね……僕もそう思います。
@ENG:

@IDX:30595
@OFF:0x1e1d5
@SPK:［悠紀］
@JPN:　でも、ほどいてしまって大丈夫でしょうか……一応、ちょっと傷口を見せてください。
@ENG:

@IDX:30598
@OFF:0x1e25b
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい。
@ENG:

@IDX:30600
@OFF:0x1e2aa
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ、これならもう平気でしょう。かさぶたもきちんとできてますし、化膿もしてません。
@ENG:

@IDX:30603
@OFF:0x1e332
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……なんか、せっかく御堂さんに巻いてもらったのに、勿体ないような気がしますよ。
@ENG:

@IDX:30605
@OFF:0x1e3cf
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ、ありがとうございます。
@ENG:

@IDX:30608
@OFF:0x1e425
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、ごめんなさい。話してばかりじゃ、御堂さんがご飯食べられませんね。
@ENG:

@IDX:30610
@OFF:0x1e4ae
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいんですよ。お話ししようと思って誘ったんですから。
@ENG:

@IDX:30613
@OFF:0x1e51a
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか。じゃあ、邪魔にならない程度に……。
@ENG:

@IDX:30614
@OFF:0x1e57a
@SPK:
@JPN:　失礼かとは思ったが、彼女のお弁当を覗き込む。
@ENG:

@IDX:30615
@OFF:0x1e5b6
@SPK:
@JPN:　御堂さんらしい、質素な弁当箱。
@ENG:

@IDX:30616
@OFF:0x1e5e4
@SPK:
@JPN:　その中には、これまた質素なおかずが、ちんまりと　きれいに並べられている。
@ENG:

@IDX:30617
@OFF:0x1e63c
@SPK:
@JPN:　しかし……お弁当にしては、やけに油ものが少ない　ような気が……。
@ENG:

@IDX:30620
@OFF:0x1e6c8
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さんのお弁当って、それだけですか？
@ENG:

@IDX:30622
@OFF:0x1e733
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ、いつもこんなものですよ。
@ENG:

@IDX:30625
@OFF:0x1e789
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、お肉とかは入ってませんね？
@ENG:

@IDX:30627
@OFF:0x1e7ee
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですね……私、あまりお肉は好きじゃないんです。ですから、その分の栄養はお豆やお魚で補うようにしています。
@ENG:

@IDX:30630
@OFF:0x1e892
@SPK:[\protag]
@JPN:　なんだ、ダイエットしてるのかと思いましたよ。
@ENG:

@IDX:30632
@OFF:0x1e9bf
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……私、そんなに太ってますか？
@ENG:

@IDX:30635
@OFF:0x1ea15
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、いえ、そうじゃなくて……ほら、女性って太ってなくても痩せようとするじゃないですか？　だから……。
@ENG:

@IDX:30637
@OFF:0x1eb51
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ、冗談です。でも、なぜみんな痩せたがるのかしら？　真魚ちゃんもダイエットをしているそうですし……。
@ENG:

@IDX:30640
@OFF:0x1ebf1
@SPK:[\protag]
@JPN:　はぁ？　そうなんですか？
@ENG:

@IDX:30642
@OFF:0x1ec4e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ。あの子、太りやすい体質なんだそうです。放っておくとすぐに太っちゃうってよく嘆いてますから。
@ENG:

@IDX:30643
@OFF:0x1ece2
@SPK:
@JPN:　……あの真魚の言葉が嘘のように、御堂さんはよく　しゃべる。
@ENG:

@IDX:30644
@OFF:0x1ed2c
@SPK:
@JPN:　これだけ話してくれるのに、なぜ僕の話題になると　無口になるのだろう？
@ENG:

@IDX:30645
@OFF:0x1ed80
@SPK:
@JPN:　真魚が嘘を言っているとは思えなかったが……。
@ENG:

@IDX:30647
@OFF:0x1eebb
@SPK:［悠紀］
@JPN:　どうかなさいましたか？
@ENG:

@IDX:30650
@OFF:0x1ef09
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、変なこと聞いてもいいですか？
@ENG:

@IDX:30652
@OFF:0x1ef70
@SPK:［悠紀］
@JPN:　変なこと……ですか？
@ENG:

@IDX:30655
@OFF:0x1efbc
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あの……いやらしいこととか、そういうことじゃなくて、その……。
@ENG:

@IDX:30657
@OFF:0x1f0d6
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ、分かってます。あなたがそういう人じゃないって。
@ENG:

@IDX:30660
@OFF:0x1f144
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい……ありがとうございます……。
@ENG:

@IDX:30662
@OFF:0x1f1af
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それで、聞きたいことってなんですか？
@ENG:

@IDX:30665
@OFF:0x1f20b
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……さっき真魚が言ってたんですけど、御堂さんと話してる時に僕の話題が出ると、急に無口になるって。
@ENG:

@IDX:30667
@OFF:0x1f370
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え？　……あの子そんなこと言ってました？
@ENG:

@IDX:30670
@OFF:0x1f3d0
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、それで……もしかしたら嫌われてるのかなって……。
@ENG:

@IDX:30672
@OFF:0x1f507
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……私が副院長室でお話ししたこと、覚えてますか？
@ENG:

@IDX:30675
@OFF:0x1f56f
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　最初に会った時のことですか？
@ENG:

@IDX:30677
@OFF:0x1f5d6
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ、お仕事の説明をした時のことです。
@ENG:

@IDX:30680
@OFF:0x1f634
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ、だいたいは……でも、それが何か？
@ENG:

@IDX:30682
@OFF:0x1f69f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　関係者以外には、親しい人にも仕事の内容を漏らしてはいけない……そう言いましたよね？
@ENG:

@IDX:30685
@OFF:0x1f729
@SPK:[\protag]
@JPN:　確かにそう言ってましたが……あっ、そうか！　だから……。
@ENG:

@IDX:30687
@OFF:0x1f7a6
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい。私の場合は、あなたに関することが該当します。仕事に関係のある話題を避けようとすると、自然に口数が減ってしまって……。
@ENG:

@IDX:30688
@OFF:0x1f856
@SPK:
@JPN:　笑顔を見せてくれるようになったこと、それなのに　僕の話題を避けているという真魚の言葉……。
@ENG:

@IDX:30689
@OFF:0x1f8c0
@SPK:
@JPN:　二つの奇妙なズレに、ようやく合点がいった。
@ENG:

@IDX:30691
@OFF:0x1f943
@SPK:［悠紀］
@JPN:　もしかして、ロビーで元気なさそうになさっていたのは、それが原因なんですか？　もしそうなのでしたら、すみませんでした……。
@ENG:

@IDX:30694
@OFF:0x1f9f3
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんな、僕が勝手に勘違いしただけだし……それに、さっきのは違うんですよ。
@ENG:

@IDX:30696
@OFF:0x1fa80
@SPK:［悠紀］
@JPN:　違う……？　じゃあ、他に何かあったんですか？
@ENG:

@IDX:30699
@OFF:0x1fae4
@SPK:[\protag]
@JPN:　実は……御堂さんと会う前に、副院長からも食事に誘われたんです。その時出てきた料理が……。
@ENG:

@IDX:30701
@OFF:0x1fb81
@SPK:［悠紀］
@JPN:　美味しくなかったんですか？
@ENG:

@IDX:30704
@OFF:0x1fbd3
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、食べられませんでした。肉料理だったので……。
@ENG:

@IDX:30706
@OFF:0x1fc4a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　肉料理……もしかして、火傷を？
@ENG:

@IDX:30709
@OFF:0x1fca0
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、そうなんです……。
@ENG:

@IDX:30711
@OFF:0x1fcfd
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ごめんなさい。嫌なことを思い出させて……。
@ENG:

@IDX:30714
@OFF:0x1fd5f
@SPK:[\protag]
@JPN:　……いいえ、いいんです。御堂さんと話したおかげで、気分も軽くなりましたから。
@ENG:

@IDX:30716
@OFF:0x1fe83
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ、珍しく私もお役に立てたみたいですね。
@ENG:

@IDX:30719
@OFF:0x1fee7
@SPK:[\protag]
@JPN:　珍しくだなんてそんなことありませんよ。御堂さんにはいつもお世話になってばかりで……。
@ENG:

@IDX:30721
@OFF:0x1ff80
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そう言ってもらえると嬉しいです。
@ENG:

@IDX:30722
@OFF:0x20023
@SPK:
@JPN:　いつの間にか気分が軽くなっていた。
@ENG:

@IDX:30723
@OFF:0x20055
@SPK:
@JPN:　何の意味もないような話が、妙に楽しかった。
@ENG:

@IDX:30724
@OFF:0x2008f
@SPK:
@JPN:　そうして取り留めのないことを話しているうちに、　御堂さんのお弁当箱は空になっていく。
@ENG:

@IDX:30725
@OFF:0x200f3
@SPK:
@JPN:　楽しい時間が過ぎるのは早い。
@ENG:

@IDX:30726
@OFF:0x2011f
@SPK:
@JPN:　そのことを、強く実感する昼のひと時だった。
@ENG:

@IDX:30728
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@SPK:［悠紀］
@JPN:　それでは、お昼休みが終わるので、私そろそろ戻りますね。
@ENG:

@IDX:30731
@OFF:0x202ca
@SPK:[\protag]
@JPN:　すいませんでした。食事中に変な話をしちゃって……。
@ENG:

@IDX:30733
@OFF:0x20341
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いえ、気にしないでください。それでは失礼します。
@ENG:

@IDX:30734
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@SPK:
@JPN:　夏の日差しの中、病院へと戻っていく御堂さん。
@ENG:

@IDX:30735
@OFF:0x203f3
@SPK:
@JPN:　……おっと、ボーッと彼女の後ろ姿を眺めていても　しょうがない。
@ENG:

@IDX:30736
@OFF:0x20441
@SPK:
@JPN:　こんなところにいつまでも立っていたら、熱中症に　なってしまうかもしれない。
@ENG:

@IDX:30737
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@SPK:
@JPN:　僕は楽しかったひと時に別れを告げ、その場をあと　にした。
@ENG:

@IDX:30738
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@SPK:
@JPN:　……真魚の言葉が脳裏に蘇ってくる。
@ENG:

@IDX:30739
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@SPK:
@JPN:　僕の話題になると、急に無口になる……。
@ENG:

@IDX:30740
@OFF:0x205dd
@SPK:
@JPN:　それはつまり、僕のことなど口にしたくないという　意味ではないのだろうか？
@ENG:

@IDX:30741
@OFF:0x20635
@SPK:
@JPN:　それ以外の理由は、ちょっと思いつかない。
@ENG:

@IDX:30742
@OFF:0x2067f
@SPK:
@JPN:　直接聞きたいとは思うが、今は気分が優れない。
@ENG:

@IDX:30743
@OFF:0x206bb
@SPK:
@JPN:　無口になる理由を聞くのは、明日のミーティングの　時にしよう……。
@ENG:

